悩み解決|効率化 2018.11.01

売上管理って何するの?|タイプ別売上管理システムの選び方

売上管理って何するの?|タイプ別売上管理システムの選び方
1
飲食店における「売上管理」とは
2
売上管理ソフトの比較ポイントを解説
3
売上管理で業務効率化と売上UPをめざそう

目次

「売上管理が大切というが、どういうものなのかよくわからない」、「自店で行っている売上管理は手間がかかって大変だ」などと思っている飲食店オーナーは多いのではないだろうか。この記事では売上管理の目的や使い方、どのような売上管理ソフトがあるのかなど、飲食店向きの売上管理の方法や種類について紹介していく。

飲食店における「売上管理」とは

日々の売上の数字がなぜ落ちてきているのかがわからない、売上は伸びているのにあまり利益が出ていない気がする、など飲食店を経営していると何かしらの問題が生じるときがある。問題が起きたときに、その原因を調べるためのデータが残っていなければ、問題が生じている原因や、それを解決するための方法にたどり着くことができない。

毎日売上管理をしっかりと行い、経営状態をチェックする習慣がついていれば、万が一問題が起きたときにも適切な対応を行うことができるだろう。飲食店経営における大切なデータとして、売上管理には普段から重点を置くようにすべきである。

売上管理をするワケ

売上管理とは、主に毎日の売上などのデータを保存して今後の経営に役立つよう情報分析を行うことだ。

売上データの分析結果は、情報が増えていくほど重要になる。データの背景にある売上数字の原因を見つけることが、飲食店経営に必要な方針や目標を定めることに役立つだろう。

日々の売上管理を行うために必要なデータは非常に多い。時間帯ごとの売上やメニューごとの売上、お客さんの属性(性別や年齢など)、客数などだ。また、食材費(原価)や人件費は、飲食店で大きな金額を占める経費といわれている。この二つの経費は、「FOOD(食材費)」と「LABOR(人件費)」の頭文字をとって「FLコスト」と呼ばれ、「FL比率=(食材費+人件費)÷売上高」となる。このFL比率はとても重要で、「FL比率の管理ができている店は儲かる」とも言われている。

飲食店のFL比率は平均が55~60%なので、これ以上の数値の場合にはコスト面で問題あり、50%以下にできていれば優秀店と言えるだろう。売上管理で得られるいろいろな数値を利用してお店の改善に役立てよう。

日々の売上や利益がわかる

日ごとのデータからは、売上が多い日や少ない日、利益率が高い日、客数が多い日などがわかる。さらにデータが多くなってくると、繁忙期や閑散期が把握でき、仕入れやシフトの調整がしやすくなるというメリットがある。

売上管理では売上だけでなく客数、客単価、さらには仕入れや人件費などの経費も把握できるようにしておきたい。売上とともに、経費を差し引いた利益を常に意識することが健全な経営につながる。

店舗の問題点を洗い出せる

売上と利益をデータで追っていくと、両方上がっている日と、売上が多くても利益が出ていない日、売上が少なくても利益が出ている日などがあるとわかるだろう。

売上が多い日でも、利益率の低いメニューが多く出ていた、人件費が高かったなどの理由があると、利益が上がらない場合があるからだ。

このような原因は売上データだけを見て判断することはできない。客数、仕入れデータ、経費などの必要なデータを合わせて見ることで初めて原因がわかる。

問題点の解決策を導き出せる

なぜ売上が落ちてきたのか、利益がなかなか上がらないのかなどの原因を、売上や仕入れなどのデータから見つけることが大切だ。問題の原因が把握できれば、解決も可能になる。

例えば、売上が上がっているメニューが、品切れになって販売機会を失わないように仕入れを増やすと、売上アップにつながる。

逆に売上が低いメニューの材料は、仕入れのロスをなくすために仕入れを減らすと原価率を下げることができる。

客単価が低い場合には、メニューにセットを追加するなど、客単価アップにつながる解決策を取ることが考えられる。

売上管理によってなぜ利益が出ていないのか原因を追及して店の運営に役立てることで、さらなる売上アップをめざそう。

売上管理ソフトの比較ポイント

売上管理に必要な売上管理ソフトにはさまざまなものがある。飲食店の場合には、以下に注意して選ぶようにするといいだろう。売上管理ソフト導入を考えているときに知っておきたいポイントを3つ紹介する。

必要な機能があるか

売上管理ソフトを選ぶときには、自店で必要な機能を備えているかどうかがポイントになる。飲食店で重要になる売上管理ソフトの機能は、売上データの分析だ。店の売上を増やすためには経営状況を把握して利益を増やす必要がある。

使いやすいか

機能がたくさんついていると便利ではあるが、すべての機能を使いこなす手間も考えなければならない。日々の売上や仕入れなどのデータ入力処理は、従業員の誰もが簡単に行える方が効率よく仕事をこなすことができる。また、必要なデータや売上分析の結果をすぐに見ることができれば、店の営業を優先させながらスピーディーな売上管理・分析処理が可能になる。

他ソフトとの連動

売上管理ソフトを他システムと連動させることができれば、さらなる業務の効率化が図れる。POS レジと連動している場合には、売上が上がった時点でリアルタイムにデータの入力が完了する。 勤怠システムや仕入管理、顧客管理システムなどとの連動も重要だ。一度入力した内容がすべてのシステムに反映され、データの確認も容易になる。

そして会計システムや給与システムと連動していると、毎月の売上、経費などのデータ処理や労働時間計算等が簡単に行えるようになる。他システムにデータを移行できるかどうかは、事務作業時間の軽減に大きく関わってくる重要な部分だ。

売上管理ソフトの選び方

売上管理ソフトは主に3つの種類に分けることができる。どのような種類が自店に向いているかを考え、そのソフトの特徴から選ぶといいだろう。

有料ソフト

パソコンにインストールするだけですぐ使える有料売上管理ソフトは、比較的手軽に始めることができ、無料のものよりも機能が充実している。

  • メリット

売上分析や仕入管理などの機能を利用して、経営状況の把握や適切な仕入管理ができる。連動できる他システムのソフトがリリースされている場合も多い。オフラインで使用できるのでセキュリティ面で安心できる。

  • デメリット

システム導入時には、売上管理ソフトを購入する費用がかかることや使用するパソコン、周辺機器を整える費用がかかる。バックアップなどを取っておかないと、パソコンが壊れたときにデータが消える可能性もある。

パソコンやデータの管理がしっかりできる人、サポートを受けながらシステムを活用したい人に向いている。

クラウド型

インターネットに接続して使用する売上管理システム。売上発生時に入力したデータはリアルタイムで更新され、ネット上で情報の共有ができる。

  • メリット

売上データがサービス提供会社のデータベースに保管されるので、どこからでも確認できる。パソコンが故障してもデータが消える心配がない。POSレジや顧客管理など他システムとの連動で業務の効率化が図れる。費用は月額使用料のみとなっている場合も多いので、導入コストの削減が可能だ。

  • デメリット

インターネット環境でしか使用できない。毎月使用料がかかる。セキュリティ面での不安があるなど。

事務作業を減らしたい人、売上や分析データを自宅や出張先などでも確認したいという人におすすめだ。

フリーソフト

導入時、運用時ともに費用がかからないが、使える機能には制限が多い。有料ソフトの無料版などもあるので、売上管理ソフトの使用感を試すために使ってみるのもいいだろう。

  • メリット

費用がかからずに、基本的な機能を使うことができる。

  • デメリット

使える機能が少ない。運用時の保障がない。

売上管理ソフトの導入を迷っている人、どういう機能があるのかを試したい人におすすめしたい。

売上管理で業務効率化と売上UPをめざそう

売上管理は飲食店の経営分析に非常に役立つ。店の経営状況を深く分析して、アップダウンの原因をつかめるようになれば、売上アップにつながるアクションを必要なときに起こせるようになる。売上管理ソフトを他ソフトと連動して使うことで業務時間の削減も可能だ。日々のデータを埋もれさせず、売上管理で有効に活用しよう。

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