地域見込み客をポスティングで効果的に集客する配り方と注意点

- 1
- ポスティングのメリットとは?
- 2
- ポスティングのデメリットも知っておこう
- 3
- 効果的なポスティングのコツを紹介
目次
チラシ広告のポスティングは、飲食店にとっても効果的なプロモーション活動のひとつだ。しかし、ただやみくもにポスティングしても集客にはつながらない。ここでは、効果的なポスティングのコツやメリット・デメリットなどについて説明していく。
ポスティングのメリット
手軽に始められる
ポスティングは宣伝用のチラシが手元にあれば、誰でもすぐに実践できる。実践の手軽さはこのプロモーションにおける大きな魅力と言えるだろう。自身でデザインしたチラシを印刷し、地道にターゲットとなる地域に配れば、すべてセルフで行うことも可能だ。
配布できるものが多彩
チラシ以外の媒体を配布できるのもメリットのひとつ。暑中見舞いのハガキや年賀状、カタログなどを配っている企業も少なくない。新聞折込広告だとチラシに限定されてしまうが、配布できる媒体が多彩なので、異なるターゲットにも同時にアプローチできる。
見てもらえる可能性が高い
ポストに入っているチラシは高い確率で手にとってもらえる。一般的に郵便物は一度見てから、捨てるかどうかを判断しているケースがほとんどだ。もちろん、きちんと最後まで目を通してもらうためにはチラシそのものに工夫も必要である。それでも一度は手にして見てもらえる確率が高いのは、ほかのアプローチにはない大きなメリットだ。
コストパフォーマンスがいい
チラシを自分でポスティングするのであれば、新聞折込広告などに比べてはるかにコストが低い。その気になれば自宅のプリンターでも印刷でき、時間のあるときに配布すればよい。コストパフォーマンスの良さは数あるプロモーションの中でもトップクラスと言える。
新聞未購読層へのアプローチが可能
新聞への折込広告の場合、購読をしていない人には見てもらえない。しかし、ポスティングなら未購読層へもアプローチができる。特に若い世代で一人暮らしをしている方だと、新聞をとっていないことが多い。こうした層へもアプローチできるのは魅力的だ。
ポスティングのデメリット
信頼度があまり高くない
風俗や貸金業者などのチラシがポストに投函されていた経験はないだろうか。このような業界のチラシが投函されることも多々あるため、ポスティングの信頼度はあまり高くない。大量に投函されたチラシを見て嫌悪感を示す人も一定数いることを念頭に置くべきだろう。
たくさん配布できない
チラシの配布は当然のことながら人の手によって行われる。そのため、熟練のスタッフでも1日に配布できるのは2000枚前後だと言われている。また、スタッフによって配れる枚数に差が生じてしまうことも忘れてはならない。
クレームが発生することもある
チラシを入れた先の住人からクレームが入ることがある。毎日のようにたくさんのチラシが投函される地域では、クレームが発生しやすい。配布中のスタッフに対して直接クレームをつける人もいる。こうしたクレームは、どのような業界のチラシでも起こる可能性がある。
配布状況の確認が難しい
業者やアルバイトにポスティングを依頼した場合、チラシがターゲットとなる地域にきちんと配布されているかどうかを確認するのは困難である。確認する手間を考えると、スタッフの良心に任せるしかないのが実情だ。配りやすいところだけ配り、坂や階段のある家などは無視したり、最悪の場合、スタッフがチラシを自宅に持ち帰り、配布したと主張したりすることも考えられる。
効果的なポスティングのコツ
いたずらにチラシを配っても集客にはつながりにくい。ポスティングの失敗事例ではチラシ代やスタッフへの給与だけがかさみ、効果はイマイチということがよくある。しかし、それも方法次第である。そもそもポスティングに効果がないのであれば、広告として成り立つはずがないからだ。そこで、ここでは飲食店がセルフでチラシの配布を行うにあたって、効果的に集客につなげられるコツをいくつかお伝えしよう。
商圏をしっかり把握する
ポスティングを効果的に行うためには商圏を把握する必要がある。商圏とは集客のターゲットとなる人がいる範囲のことだ。例えば、商店街が徒歩5分の場所にある家の人が、徒歩1時間の場所にある店舗にわざわざ来るだろうか。あまり需要が見込めないところにチラシを入れても無駄になってしまう。こうしたリスクを回避するためにも、店舗の商圏はできるだけ具体的に把握しなくてはならない。
では、いったいどのように商圏を把握するのかが問題になってくる。まず、実際にその土地を歩いてリサーチする方法がある。飲食店が多い、学生がたくさん住んでいる、高級住宅地など、実際に歩くことで知ることができる情報はたくさんあるだろう。
自治体のホームページにはエリアごとの世帯数や年齢、男女比などが公開されている。こうした数字をチェックするのも商圏を把握するうえで大切なことだ。女性好みのオシャレなカフェに集客したいのに、高齢の男性がたくさん住んでいる地域に広告を配布しても集客効果が低いのは言うまでもない。商圏を把握して的確なポスティング活動を展開しよう。
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ポスティングのタイミング
飲食店の宣伝用チラシなら大型連休、もしくは祝祭日の前日や当日に配布しよう。連休や祝祭日には家族や恋人、友人と外食をしようと考える人が増える。そのため、このタイミングで投函すればチラシを手にしてもらえる確率はぐっと高くなるはずだ。
投函する時間帯は、夜から早朝の間が狙い目。昼間はさまざまな業者がチラシを投函しているため、店舗のチラシが埋もれてしまう。夜にポスティングをすることでチラシが埋もれず、手にとってもらいやすくなる。
配布するチラシに工夫をする
当然のことながらチラシそのものに訴求力がないと、いくらプロモーションしても無駄になってしまう。配布するチラシは、どんな行動をとってほしいかが明確でないといけない。コース料理の予約がほしいのか、お店に足を運んでほしいのか、これだけでもチラシの内容は違ってくる。また、地域によっては毎日のようにたくさんのチラシが投函されるところもある。そのため、当たり障りのないチラシだと即ゴミ箱に捨てられてしまうだろう。
これを回避するには、手にとった人が興味を持つチラシにすることだ。目を引くキャッチコピー、デザイン、写真を意識しよう。チラシには、具体的な行動を促す一言も入れておくことだ。「お電話ください!」「ご来店ください!」などと書いてあるだけでも、反響に大きな違いが出てくる。
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セルフポスティングの注意点
自分でポスティングするのであれば、コストを抑えることもでき、狙った地域に確実にチラシを配布できるというメリットがある。ただし、いくつか注意ポイントがあるので押さえておきたい。ここではセルフポスティングを行う際の注意点とNG行動をまとめてみた。
ポストからのはみ出し
チラシを投函するときは、きちんと奥まで入れよう。ポストから広告がはみ出していると、見た目がよくない。いかにも「手にとってくれ」といった感じにも見えてしまう。何度もこんなことを続けていると、お店の印象も悪くなってしまうだろう。また、チラシが投函口から出ていると、雨がチラシを伝ってほかの郵便物を濡らしてしまう恐れもある。大切なハガキや封書を汚してしまうと、クレームの対象になることも考えられる。
投函禁止のポストには入れない
「チラシ入れないで」といった張り紙がある家やポストにはチラシを入れてはいけない。気にせず投函する業者もいるようだが、これも高い確率でクレームの対象になる。また、お店の印象も悪くなり、ネットで悪評が広まってしまう恐れもある。
マンションやアパートの場合はエントランスに張り紙をしていることがある。気づかずに配布してしまうと、管理人からお叱りを受ける可能性があるので注意しよう。集合住宅のポストに入れるときは、念のためにエントランスで投函禁止の張り紙がないかを確認しておきたい。
集合ポストは許可がいる可能性も
マンションやアパートの集合ポストは、一度にたくさんのチラシを配布できる。ただし、建物によっては事前に管理人の許可が必要なこともあるため注意が必要だ。管理人が常駐しているようなマンションでは、広告をポストに入れる前に確認すると間違いがない。許可が必要なのに、無視して配布するとクレームにつながることがある。
効率化を求めるなら代行サービスを検討
自分でチラシをポスティングするのもよいが、長い目で見ると代行サービスを利用したほうがコストパフォーマンスはよくなる場合がある。商圏分析はもちろん、デザインや印刷までオールインワンで対応してくれる業者も少なくない。特にこだわりがなければ、ノウハウを持っている専門業者に依頼することも検討してみよう。
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