悩み解決|売上 2019.01.28

『おひとり様』が飲食店を救う!?|一人客を取り込むメリットと集客のコツ

『おひとり様』が飲食店を救う!?|一人客を取り込むメリットと集客のコツ
1
飲食店がおひとり様を取り込むメリット
2
おひとり様を集客するためのコツ
3
一人客を取り入れて利益UPをめざそう
目次
一人で食事を楽しむ「おひとり様」が世間に浸透して久しい。イメージの好転もあり増加を続ける一人客を「売上が見込みづらそう」などと敬遠してはいないだろうか? 実は飲食店において、男女問わず、おひとり様をターゲットにするメリットは十分にある。そのメリットはどのような点か、集客のコツも併せて紹介していこう。

おひとり様需要が急増中?

かつては「おひとり様」と言えば、「寂しそう」「友達や恋人がいないから仕方なく」などのマイナスイメージを持っている人も多かった。特に女性の場合、そのような視線を向けられることが顕著で、転じて高齢独身女性のことを「おひとり様」と呼称することもあった。しかし、ここ10年でそのイメージは覆されている。

「一緒に行く人がいないから仕方なく一人」なのではなく、「じっくりと楽しみたいからあえて一人」であるおひとり様が増えたのだ。特に女性の一人客は「精神的に自立している」と捉えられ、女性の一人呑みをテーマにした漫画作品が実写ドラマ化されるなど、「かっこいいもの」として認識されるようにもなった。

女性の単独客イメージ

おひとり様が増えている背景

そのようなおひとり様増加の背景には、切実な理由もある。国勢調査によると、日本での単身者世帯比率は一貫して増加を続けているのだが、この単身者世帯では食費に占める外食の割合が高い
2人以上の世帯(30歳代以下)では25%台である外食率が、若年勤労単身世帯の男性では47.1%、女性では34.1%を占めている(出典:総務省「平成26年全国消費実態調査結果」)。
帰宅してからわざわざ自炊をするより、食事は仕事帰りにサッと済ませてゆっくりしたい。一人暮らしのそんな需要がうかがえる。

飲食店にとってのおひとり様

前述のように、今や「一人=寂しい人」ではない。さまざまなメディアで「ソロ活(一人で出かけること)」特集を閲覧することができ、大手グルメサイト「ヒトサラ」でも「全国で一人でも入りやすいお店」といった特集ページが組まれているほど。
「おひとり様」には新たなビジネスチャンスが広がっていると言っていいだろう。

おひとり様を取り込むメリット

とは言え、一人客に対してなんとなくマイナスイメージを持つ飲食店経営者は多いかもしれない。「テーブルに空席ができてしまって効率が悪い」「大人数のお客様に比べて客単価が低い」といった理由を考えている場合もあるだろう。
しかし本当におひとり様は期待する売上に対してマイナスなのだろうか? なんとなくのイメージではなく、しっかりとメリットを確認していこう。

回転率が高い

複数人での来店では会話に夢中になって食事のスピードが遅くなりがちだが、おひとり様の場合はダラダラと飲食することが少ない。サッと食べてサッと帰るのでいつまでも居座ることがなく、実は回転率が高いのだ。

リピート率が高い

リピーターの獲得は飲食店にとって重要なタスクだが、その点においてもおひとり様は優良な顧客となり得る。いくらおひとり様のイメージが向上しているとはいえ、一人で食事しづらい飲食店というのは多数存在する。そのため、おひとり様は一度「開拓」した店には積極的に再来店する傾向にある
また、イベント毎など期間を空けての再来店になりがちなグループ客に比べ、おひとり様が飲食店を利用するのは日常行動であることが多い。リピートの間隔が短く、こまめに来店してくれるというのも重要な点だろう。

客単価が高い

テーブル単価ではグループ客に及ばないが、客単価で見ればおひとり様の方が高くなる傾向がある。グループ客なら、サイドメニューは人数分より少なめに頼んでシェアすることがあるが、一人客ならば一人前で注文してもらえる。特に女性客は注文する品数が多い傾向があり、デザートの注文率も高い

マナーの良い客が多い

普段は大人しい人であっても、集団になることで羽目を外してしまうことはあるものだ。
特にアルコールを提供する店舗では酔客の対応に苦労することもあるが、おひとり様にはマナー良く楽しんでくれるお客様が多いと言えるだろう。たった一人でテーブルを長時間占拠するのではないか、といった心配はたいていの場合、杞憂に終わる。「おひとり様特集」などを見るとわかるのだが、多くの一人客は「店から迷惑がられないか」ということを気にしている。比較的相席にも寛容であったり、飲食店側の事情を酌んでくれたりするお客様も多い。

おひとり様を集客するためのコツ

このように、実は飲食店にとって好ましいお客様であるおひとり様だが、どのようなことに工夫すれば、おひとり様客により多く来店してもらえるのだろうか? 具体的なポイントを挙げていこう。

集客のコツ

歓迎アピールをする

おひとり様が入りづらい飲食店とはどのような店だろうか。それは、一人客を迷惑がっている店である。おひとり様からしても、迷惑がられるような店で飲食したいとは思わない。しかし初めてのお店がどのようなスタンスで営業しているのかはわからないものだ。

そこで最も効果的なのが、店からの「おひとり様歓迎アピール」だ。入口に一言掲示したり、グルメサイトに「一人客歓迎」として登録したりするだけでもいい。そのひと手間で、おひとり様がぐっと入店しやすくなる。

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メニューを工夫する

サイドメニューの標準が2人前、3人前などになってはいないだろうか? 色々な種類の料理を楽しみたいと考えても、食べきれる量には限界がある。特に女性はあれこれと頼みたいのに量がネックとなって注文できないといった場合も少なくない。少量ずつの注文ができるようにしたり、盛り合わせメニューを用意したりするなどの工夫で、ニーズを満たすことができ、単価アップにもつながる。

案内する席に配慮する

一人で大きなテーブル席を占拠することに、居心地の悪さを感じるお客様は多い。カウンター席を用意することで、おひとり様にも居心地よく過ごしてもらえるだろう。また、フロア中央のテーブルなど、他のお客様の視線に晒されやすい席では居づらさを感じる場合もある。
かといって、全く混み合っていないのにトイレ横の席に案内したりするのは失礼であるし、空いている時間帯ならカウンターよりテーブルの方が良いというおひとり様もいる。余裕があれば、カウンターかテーブルかの希望を一言確認するのが無難だろう。

接客に気を使う

一人で静かに楽しみたい人もいれば、周囲との交流を楽しみたいタイプもいるなど、どのような接客を望んでいるのかは人それぞれだ。初めの反応を見て対応を変えるべきだが、あまり馴れ馴れしすぎる接客は、見くびっているかのように受け取られることもある。
また、入店時に「おひとり様ご案内!」と大きな声で言われるのは嫌だと感じる女性は多い。一人の場合はただ「お客様」と言うようにマニュアル化しておくといい。

再来店を促進する

再来店のために割引などのクーポンを発行することは、ありふれているようでとても効果的だ。有効期限を設定することで、期限内に使用しなくてはという心理に働きかけられる。ここで重要なのは、割引やサービス内容のお得さだけではない。お客様に対してクーポンを発行するということは、「また来店してほしい」という意思表示となる。最後に「ぜひまたお越しください」と一言付け加えるだけでも、リピート率は高まるだろう。

単独客の接客

一人客を取り入れて利益UPをめざそう

なんとなくで敬遠してしまうことをやめ、積極的に一人客を取り入れることで全体の利益アップを狙うことができる。「一人=客単価が低い」などの誤った固定観念を捨て、あくまでも一人のお客様として接客することから新しい客層を開拓できることもあり得る。男女問わず、おひとり様需要も意識することで売上を向上させてはいかがだろうか。

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