「QRコード決済」おすすめを徹底比較|飲食店で導入するメリットは?

- 1
- QRコード決済の支払い方法を理解しよう
- 2
- 飲食店でQRコード決済を導入するメリット
- 3
- QRコード決済サービスおすすめを徹底比較!
目次
QRコード決済の支払い方法
QRコード決済とは、クレジットカードや電子マネー、デビットカードといったキャッシュレス決済のひとつで、スマートフォンとQRコードを用いて決済をするモバイルペイメントだ。近年、このQRコード決済のサービスが続々と登場し、世界のあらゆる国々で急速に普及している。支払い方法は「コード支払い」と「読み取り支払い」の二つがあるため、まずは仕組みを理解しておこう。
コード支払い
コード支払いは、ユーザーがスマホアプリを起動し、画面にコードを表示する。店舗側は提示されたコードを端末で読み取ることで決済が完了する。
読み取り支払い
読み取り支払いは、店舗側が提示したQRコードを、ユーザーがスマホで読み取ることによって決済を行う方式だ。
現在、東南アジア圏で普及しているQRコード決済は、この読み取り支払いが多くを占めている。中国やインドなどでもこの方式がほとんどだ。

QRコード決済のメリットは?
飲食店でQRコード決済を導入するにあたり、もっとも気になるのはメリットは何か、ということ。導入したところで、大したメリットがなければコストを無駄にしたことになる。ここでは、導入することで得られるメリットを3つピックアップしてみた。メリットを知ることで、きっと導入に前向きになれるだろう。
端末の初期費用が抑えられる
現金以外での支払いだと、まず思い浮かぶのはクレジットカード決済だろう。クレジットカード決済を可能にするためには、専用のCAT端末が必要となる。この端末の導入は10万円前後の初期費用が必要になる。個人経営の飲食店だと、10万というお金は大金だ。迷うのは当然のことだろう。
一方、QRコード決済はクレジットカード決済のような高額な端末は必要ない。特に読み取り支払いの場合だと、お店はQRコードを提示するだけのため、ほぼ初期費用がかからない。また、コード支払い用の専用端末を導入したとしても4~5万円程度の出費で済む。
端末の初期費用が抑えられるのは大きなメリットといえる。またクレジットカード決済導入時と同じくらいの費用がかかるのか、と頭を抱えることもない。
集客やリピーター客を作ることができる
QRコード決済は、支払いが便利になるだけではない。集客やリピーター獲得につながるというメリットもあるのだ。決済サービスによっては、ユーザーが利用するたびにポイントが貯まるシステムになっているところもある。ポイント還元率が高いサービスや、お得な割引クーポンが使える決済サービスまであるのだ。
ユーザーにとってもメリットがあれば、店舗側も強気でプロモーションができる。新規顧客の獲得にもつながるだろう。また、以前店舗を利用してくれたお客様に、セール情報やクーポンを送れる決済サービスも存在する。このようなサービスを利用すれば、一度お店を利用してくれた人を、リピーターとして取り込むことができるだろう。
人為的なミスが減る
QRコード決済はキャッシュレスのため、スタッフによる人為的なミスも減る。お釣りを多く渡しすぎた、多くもらいすぎたというミスもなくなる。
システムによっては、データを自動的に集計してくれるものもある。売上データの確認ができるだけでなく、新規顧客や休眠顧客の情報をピックアップすることもできるのだ。こうした情報があれば、お客様に来店を促す適切なアプローチもできるだろう。

QRコード決済サービスを比較
代表的なQRコード決済サービスを紹介しよう。それぞれの決済サービスの特徴をしっかり把握し、じっくりと比較しながら導入を決めてほしい。
LINE Pay

今やコミュニケーションツールの定番となったLINE。LINE Payは、そのLINEが提供している決済サービスだ。LINEをベースとしたサービスであることが強みの1つで、店舗と顧客をツールでつなぐことが可能になる。決済だけでなく、アグレッシブなプロモーションも可能になるだろう。
運営会社 | 形式 | 導入手数料 | 店舗決済手数料 | 入金サイクル |
---|---|---|---|---|
LINE株式会社 | コード支払い/読み取り支払い | 無料 | LINE Pay 据置端末、プリントQR、LINE Pay 店舗用アプリの場合、2021年7月まで無料(2021年8月以降2.45%~)。POS改修型:~3.45%。StarPay端末:3.45% | 当月末締め、翌月末入金 |
楽天ペイ

大手通販企業、楽天が提供している決済サービス。楽天グループ以外の通販サイト、実店舗でも利用可でき、利用するごとに楽天スーパーポイントが貯まる。貯まったポイントは、楽天ペイとして利用できる。楽天会員IDを利用した決済サービスのため、利用にはアカウントが必要となる。楽天Edyにも対応しているため、Googleが提供するGoogle Payによる決済も可能となっている。
運営会社 | 形式 | 導入手数料 | 店舗決済手数料 | 入金サイクル |
---|---|---|---|---|
楽天株式会社 | 読み取り支払い | 無料 | 3.24%、ただしApple Pay、iD、QUICPayは3.74% | 楽天銀行…翌日、その他の銀行…入金依頼日の翌営業日入金 |
Origami

日本国内におけるQRコード決済の先駆けといえる。いち早くサービスの提供を始めたからか、加盟店ネットワークも広大だ。現在ではさまざまな業種の企業、店舗においてサービスが導入されている。100,000店舗以上が加盟していることは利用者にとってメリットだろう。加盟店審査はオンラインから簡単に申し込みができる。
関連記事>>> 固定費ゼロで始められる! 超簡単スマホ決済 |
運営会社 | 形式 | 導入手数料 | 手数料 | 入金サイクル |
---|---|---|---|---|
株式会社Origami | コード支払い/読み取り支払い | 無料 | 3.25% | 当月末締め、翌月末入金 |
pring(プリン)

新しいお金のコミュニケーションをつくるアプリ、というキャッチコピーで広がりを見せるサービス。業界最安値の決済手数料を打ち出しているため、初めてQRコード決済を導入するという店舗にもおすすめできる。しかも売上金は翌営業日に自動的に入金されるというから驚きだ。(現時点ではみずほ銀行口座を利用した場合のみ。今後対象銀行を順次拡大していく予定)
運営会社 | 形式 | 導入手数料 | 店舗決済手数料 | 入金サイクル |
---|---|---|---|---|
株式会社pring | コード支払い/読み取り支払い | 無料 | 0.95% | みずほ銀行…翌営業日、その他の銀行…月1回締め、または月2回締めの入金 |
QRコード決済を上手に使おう
海外ではQRコード決済は当たり前のようになっている。日本でも今後、ますます普及していくと考えられるため、早めに導入しておいてはどうだろうか。他のお店との差別化ができるのはもちろん、海外からの旅行客の集客にもつながるだろう。決済手数料や決済方式などをじっくり検討しながら、最適なサービスを導入してほしい。ちなみに、QRコード決済サービスはひとつに絞り込む必要はない。多くのサービスを導入して対応できれば、その分ユーザーの利便性が高まるのは間違いない。