2022-08-29
キッチンカーが注目されている理由とメリット・デメリット
コロナ禍に伴って、開業する方が増えているキッチンカーだが、キッチンカーにどのようなメリットがあるのか疑問に思っている方も中にはいるのではないだろうか。
そこで本記事では、キッチンカーの基礎知識や注目を浴びている背景、メリット・デメリットを説明していく。
この記事を読むことでキッチンカーの特性を把握できるため、ぜひキッチンカーの開業を検討している方は参考にして欲しい。
目次
キッチンカーとは?
キッチンカー(フードトラック・ケータリングトラック)とは、食品を調理するための車両および移動レストランのことであり、注文が入ったメニューをその場で提供するのが特徴だ。
キッチンカーで販売・調理されているメニューは、たこ焼きやクレープ、ラーメン、おでん、ケバブ、サンドイッチなど幅広いが、その場で調理して提供するという都合上、すぐに調理できるメニューに限定されている傾向がある。
キッチンカーの開業手順を知りたい方は、以下の記事を参考にして欲しい。
キッチンカーと移動販売車の違い
キッチンカーと似た形態に移動販売車があるが、狭義には意味合いが異なる。
キッチンカーが注文を受けてから調理・提供する形態であるのに対して、飲食関係の移動販売車はすでに実店舗など別の場所で調理してあるメニューをその場で販売するのが大きな違いだ。
キッチンカーはその場で調理するため、あまり調理に時間がかかるメニューは取り扱えないが、移動販売車であれば、事前に作り置きができるため、そうした制約に縛られることがない。
ただし、その反面、移動販売車では作り置きしておいたメニューしか販売できず、数に限りがあるため、キッチンカーよりも売上は下がってしまう傾向がある。
実店舗である程度の売上を確保していて、野外フェスなどのイベント開催時には移動販売車で出店、実店舗がない場合はキッチンカーでの営業を検討すると良いだろう。
キッチンカーでの出店が増えている理由
キッチンカー自体はラーメン屋台などで古くから存在しているものの、なぜ近年になってキッチンカーを開業する方がさらに増えているのだろうか。
次にこの章では、キッチンカーに注目する方が増えている理由を紹介していく。
コロナ禍に伴うテイクアウト需要の増加
2020年から日本でも台頭した新型コロナウイルスによって、外出自粛やテレワークが推進されてきたが、それに伴って、3密を回避できるフードデリバリーやテイクアウトに注目が集まった。
キッチンカーもその一環であり、3密を回避しながら、できたての料理をテイクアウトできるため、政府もキッチンカーをものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金、事業再構築補助金などを支給しているほか、出店スペースの用意をしており、開業しやすい。
小規模事業者持続化補助金や事業再構築補助金を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして欲しい。
キッチンカー向けマッチングサービスの登場
キッチンカーは自分で出店場所を選べる反面、出店場所探しに労力がいる上、競合と好条件の立地を奪い合う形となるため、必ずしも希望の場所で出店できるとは限らないのがネックだった。
しかし、近年はキッチンカーオーナーと出店スペース提供者を結びつけたり、自店舗の魅力や出店場所などを発信してくれたりするマッチングサービスが数多く登場しており、従来よりもキッチンカーのハードルが下がっている。
キッチンカーの3つのメリット
ここまでキッチンカーの基礎知識と開業する方が増えている背景を説明したが、具体的にはキッチンカーにどのようなメリットがあるのだろうか。
この章では、キッチンカーの主なメリットを説明していくため、開業を検討している方は、ぜひ参考にして欲しい。
コストを抑えられる
キッチンカーは、厨房設備を備えた車両と冷凍庫などを揃えれば、開業の準備はほとんど整うため、開業資金を大幅に抑えられる。
一般的な広さの飲食店の場合、平均1,000万円ほどを開業資金として用意しておく必要があるものの、キッチンカーであれば300~400万円ほどで開業できるため、開業資金不足に悩んでいる方にもオススメだ。
ガソリン代や駐車代などは発生するが、通常の飲食店で必要なテナント料が発生しないほか、1人でも無理なく営業できるため、人件費もかからず、毎月のランニングコストを必要最小限に抑えられる。
立地を自由に選べる
飲食店は立地が7割と言われるほど、立地が売り上げに大きく影響するが、キッチンカーは好きな立地で営業できるのが最大の強みだ。
もしお客さまが想定以上に訪れない売上を期待できない立地であったことが分かった場合は、別の場所で営業することも可能であり、多くの方が集うイベント開催時にその付近で出店することで大きな売上を確保できる。
実店舗型の飲食店は移転しない限りは今の立地で集客などに力を入れるしかないほか、移転時にも多大なコストが発生するため、キッチンカーならではの特徴を活かして、売上アップを図るためにPCDAサイクルで様々な場所で営業すると良いだろう。
自分のペースで営業しやすい
キッチンカーは人を雇わずに営業できるほか、毎月のテナント料が存在しないため、人件費やテナント料を気にせず、自分のペースで営業しやすい。
休日や休業期間も自由に選ぶことが可能であり、万が一、病気になってしまった場合でも固定費を気にせずに長期休業できる。
イベント開催時など大きな集客が期待できる場合のみにキッチンカーで営業することも可能であり、副業としても無理なく取り組めるだろう。
キッチンカーの3つのデメリット
キッチンカーは前述したように魅力的なメリットがあるものの、無視できないデメリットも抱えており、上手く経営するためにはその特性を理解したうえで最善と考えられる対応をとる必要がある。
この章では、キッチンカーのデメリットを紹介していくため、ぜひ読み進めてほしい。
固定客を確保しづらい
キッチンカーは、出店場所の定期契約を結ぶまでは様々な場所・バラバラの時間で営業し続けることが多いため、通常の飲食店よりも固定客を確保しづらい傾向がある。
通常の飲食店と異なり、営業場所が固定されていないことからグルメサイトへの登録もできないため、SNSやマッチングサービスでの集客が中心となる。
少しでも通りがかりの方に興味をもってもらえるようにインパクトのあるメニューを提供するなどの工夫をすると良いだろう。
競争率が高い立地の確保が難しい
キッチンカーは自由に出店場所を変えられるのが最大の魅力であるものの、好条件の立地はやはり競争率が高く、必ずしも希望の場所で出店できるとは限らないほか、別の出店場所を探す労力が発生してしまう。
どの時間帯であれば確実に希望の出店場所を確保できるのか十分にリサーチしつつ、マッチングサービスで出店場所を確保しておくことが望ましい。
自治体ごとに営業許可が必要
キッチンカーでも通常の飲食店と同じように、自治体の保健所から飲食店の営業許可を得る必要があるが、県を跨いで営業する場合は該当する自治体の保健所から新たに営業許可を取り直さなければならない。
新規の営業許可申請には2万円前後が必要となるほか、書類提出の手間もかかるため、場所を選ばずに営業できるキッチンカーであるものの、コストを抑える意味では同じ県内で営業するのが無難であると言えるだろう。
最後に
キッチンカーは開業資金不足に悩んでいる人や初めての飲食店を開業しようとしている方にもおすすめできる形態であり、コロナ禍の現在では時代のニーズとマッチしているため、ますます注目が集まっている。
キッチンカーのデメリットを許容、もしくは解消できる工夫ができる場合は、この記事を参考にキッチンカーでの開業を進めていくと良いだろう。
