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開店・運営|その他2019.04.08
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ボランタリーチェーン(VC)とは? フランチャイズ(FC)との違いと共通点

ボランタリーチェーン(VC)とは? フランチャイズ(FC)との違いと共通点
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ボランタリーチェーン(VC)とは?
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VC加盟のメリットとデメリット
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FCとの違いと共通点、VC活用事例
フランチャイズへの加盟を考えている飲食店オーナーも少なくないだろうが、他の選択肢として「ボランタリーチェーン」があるのをご存知だろうか。この2つの仕組みは似ているようで、実際にはさまざまな部分が異なる。そこで、ここではボランタリーチェーンとフランチャイズ、それぞれの違いや共通点についてまとめてみた。ボランタリーチェーンとは、といった基本的な情報から、メリット・デメリットについてもお伝えしよう。


ボランタリーチェーン(VC)とは?


ボランタリーとは、日本語で「自発的」という意味を持つ。ボランタリーチェーン(VC)とは、いくつもの店舗が自発的に手を取り合い、1つの組織としてチェーン店を展開していくということだ。これにどのような意味があるのだろうか。

まず、飲食店だと、当然材料などの仕入れが必要になる。ボランタリーチェーンに加盟していると、この食材の仕入れにしても、まとめて大口で取引することが可能になるのだ。また、加盟店同士の横のつながりが強いのも特徴で、さまざまな情報共有がしやすくなるという特徴もある。

「フランチャイズも同じではないのか」と思った方もいるだろうが、フランチャイズ加盟店同士の横のつながりは、実はそれほど強くないことが多い。例えばコンビニだ。コンビニのオーナー同士が仲良くしている、積極的に情報を交換しているということは稀である。経営者会議などでは顔を合わせるかもしれないが、だからといって強いつながりを持ち、複数店舗がまとまって手を結ぶということはない。

その点、ボランタリーチェーンは、前述のとおり独立した店舗が自発的に手を結び、組織の運営や拡大をしていく。そのため、店舗やオーナー同士のつながりが強く、共有できる情報の種類も多くなるのだ。

VCとFCの違い

VCのメリット・デメリット


こうしたボランタリーチェーンのメリットはいくつも挙げられる。店舗展開が比較的自由なのもそうだが、商品の仕入れコストの削減、情報共有のしやすさなどがある。ただ、デメリットもあるため、そこは覚えておいてほしい。ここでは、VCのメリット・デメリットについて詳しくお話ししよう。

メリット①:商品の仕入れコストの軽減

飲食店の場合、仕入れるものと言えば、やはり食材だろう。食材が占めるコストは大きいため、いかにしてコストを下げるかを考え工夫している飲食店オーナーも少なくない。ボランタリーチェーンに加盟すると、食材の仕入れを本部がまとめて行うため、トータルでの食材コストを引き下げることが可能になる。

食材をたくさん購入すれば、交渉次第で単価を下げることができる。食材を販売する企業としても、「たくさんまとめて買うから値下げしてほしい」と言われれば断るのは難しいのではないだろうか。安定した大口の取引先となるため、仕入先としても、できれば大切にしたいと考えるはずだ。商品の仕入れコストが下がると、結果、今までと同じ売上でも利益率が上がることになる

メリット②:店舗展開が比較的自由

フランチャイズの仕組みは、本部をトップとした完全なピラミッド経営だ。そのため、本部の用意しているマニュアルや規則通りに店舗の運営をしなければならない。店舗の外観や内装はもちろん、接客方法、扱う商品アイテム、キャンペーンなども、すべて本部の指示通りに行わなければならないケースがほとんどだ。

一方、ボランタリーチェーンはそこが大きく異なる。VCにも本部はあるが、ノルマや規則は比較的緩く、それぞれの店舗に任せる裁量が大きい。独自のメニューを開発して提供したり、スタッフの個性を生かした接客をしたりなどの工夫も可能になる。つまり、比較的自由な店舗の運営ができ、独自性を打ち出しやすい

メリット③:情報共有がしやすくなる

フランチャイズに比べて、ボランタリーチェーン加盟店は企業同士による横のつながりが強い傾向にある。そのため、さまざまな情報を共有でき、それを店舗運営に反映できるという強みがある。

オーナー同士が直接情報を交換することもあるが、POSシステムを駆使してクラウド上で情報共有をしていることも多い。売上の分析データを共有することで、他店でトレンドとなっているメニューを把握することもできる。消費者のニーズを把握することも可能になるため、ニーズに合わせた料理の提供が行える。

ボランタリーチェーンのイメージ

デメリット①:経営の力が必要になる

フランチャイズだと、今まで積み重ねてきたノウハウを提供してもらうことで、比較的早い段階でスムーズな店舗運営ができるようになる。ほとんどのフランチャイズ店は、その知名度もあり、開店したその日から多くのお客様が足を運んでくれる。

その点、ボランタリーチェーンだと、独立した店舗の集合体であるため、出発したばかりで経営ノウハウをまったく持っていない店舗も当然ある。すべてが統一されているフランチャイズのように、その店に合った的確なアドバイスをもらうことができず、多くの問題を自分の力で打開しなければならない。ノウハウも経験も少ない、となると最悪破綻してしまう恐れもある。

つまり、フランチャイズと比較して、店舗の経営努力がより必要になってくる、ということだ。本部から言われたままに経営するわけではないため、比較的自由度の高い運営が可能である一方、オーナーが自ら頭を使って考えていかなくてはならない。目先の利益を追求するだけでなく、長期的な戦略をしっかり組み立てる必要性もあるだろう。

デメリット②:知名度の問題

大手のフランチャイズチェーンは、抜群の知名度を持つ。加盟することでその看板を掲げることができるため、店の名前を周知する努力なしで集客が可能になるのだ。しかし、ボランタリーチェーンの場合だとそれは難しい。
現在、VCでそこまで知名度の高い飲食店は少ないため、看板の力を借りるということができないのだ。そこをやりがいと捉えることもできるが、とにかく自分たちでお店の知名度を上げていく努力をする必要がある。

FCとの違いと共通点

FCとVCの大きな違いについてまとめてみたが、さらにもう少し掘り下げて、2つの違いと共通点についてわかりやすくお伝えしたいと思う。

FCとの違いと共通点のイメージ画像

本部の仕組み

  • FCの場合
    本部が完全トップのピラミッド型で、本部とは上下関係になる。
  • VCの場合
    加盟店同士が出資して本部を形成。加盟店は同列の立場。店舗の判断で別の商品を仕入れたり、仕入先を増やしたりといったことも可能。
  • 共通点
    本部組織が存在する。加盟店は基本的に本部から商品(食材)を仕入れることになる。

ロイヤリティ

  • FCの場合
    経営指導料の対価、ノウハウ、商標の使用料として本部に支払う必要がある(ロイヤリティはチャージやフィーと呼ばれることもある)。
  • VCの場合
    ロイヤリティがないケースが主流だが、発生する場合でもFCよりはリーズナブルであることが多い。また、本部の利益が加盟店に還元されることも少なくない。

店舗運営の仕方

  • FCの場合
    本部のマニュアルや指導に基づく。店舗の裁量は小さく、独自性を打ち出しにくい。
  • VCの場合
    加盟店同士が互いに協力しあって運営。横のつながりも強く、個性を打ち出した戦略も可能。
  • 共通点
    基本的にVCのほうが規則やノルマは緩い傾向にあるが、商標やロゴ、制服、オペレーションなどは全加盟店で共通していることがほとんど。


ボランタリーチェーン活用事例

ボランタリーチェーンとフランチャイズチェーン、それぞれにメリット・デメリットがあることが理解できたと思う。仕入れや設備投資のコストを抑え、良いお店作りのために情報共有も積極的にしたいのなら、ボランタリーという選択は十分アリだろう。ユニークなアイデアを店舗運営に活かしたい、独自性を打ち出したい、という場合もしかりだ。

VCの活用事例として、仕入価格を低く抑えられたことにより、これまでよりも質が高い食材を低価格で入手することができるようになった、というケースもある。加えて、商品ロスを極力減らし、情報システムの費用もなるべく安く抑えたい、と思ったら、VCへの加盟を検討してみてはいかがだろうか。

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