悩み解決|売上 2019.01.25

飲食店の卓上POPの活用方法|ちょっとの工夫で売上が大きく変わる!

飲食店の卓上POPの活用方法|ちょっとの工夫で売上が大きく変わる!
1
飲食店における「POP」とは何か
2
卓上POPの種類と訴求内容を知ろう
3
POPの効果を高めるコツを解説
目次
飲食業界において、日々売上アップのための施策に頭を悩ませることも多いだろう。人件費をかけずにお店の魅力をアピールし、売上アップを図ることを目的として、飲食店の卓上などで活躍するPOPを利用している飲食店もあるのではないだろうか。ここでは卓上POP(ポップ)の役割と、効果的なPOPの使い方について紹介していこう。

飲食店におけるPOPとは

飲食店をはじめ、ありとあらゆる場面で目にするPOP。POPとは「Point of Purchase(ポイントオブパーチェス)」の頭文字で、日本語では購買時点販促と呼ばれている。
飲食店の場合は、店頭に設置する看板やのぼり旗をはじめ、店内のテーブルなどに商品やサービスの訴求を目的として設置されたものを、総称してPOPと呼ぶことが多い。

店頭POPと店内(卓上)POP

では、POPの種類について説明していこう。POPは、使用する場面によって実に色々な種類があり、それぞれの役割が違ってくる。大まかに分けると、店頭POP店内(卓上)POPに分類される。

  • 店頭POP店頭POPのイメージ

    店頭POPは、主に看板やのぼり旗など、店外への広告・告知や集客を目的とするもの。

  • 店内(卓上)POP
    卓上POPのイメージ
店内で接客する際の説明補助などの役割を担う。季節のおすすめメニューや、期間限定商品、お得メニュー、店長イチ押しメニューなど、特に訴求したいものをアピールしたり、「今売れています」「限定〇〇名様」など、購買意欲を掻き立てるキャッチコピーが並んでいたりすることが多い。

今回は、この店内(卓上)POPを有効に活用することで、店舗の認知度上昇購買意欲を掻き立てることにつなげ、売上を促進する方法をご紹介!

POPは小さな営業マン!?

どんなによい商品を提供していても、顧客に存在を知られていないものを売ることはできない。
ここで一度、販促とは何かを改めて確認してみたいと思う。
売上の公式とは、「売上=客数×客単価」で表される。つまり店舗の売上を伸ばすためには、客数と客単価を適切に増やすことが必要だ。そのための施策を「販売促進」と言い、POPによってどう売上を伸ばせばいいのか、そのプロセスは次のように考えることができる。

  1. 店頭POPで見込顧客への認知度向上や既存顧客の来店機会を高める(客数アップ
  2. 卓上POPで入店した顧客により多くの買い物をしてもらう(客単価アップ

まず、客数をアップするための施策としては、店頭に掲出する看板や商品ポスターなどで、一人でも多くの顧客の来店を促す必要がある。
一方、客単価をアップするための施策として挙げられるのが、来店した顧客に対してクロスセルアップセルを行うことである。
クロスセルとは、主となる商品と組み合わせておすすめできるものの訴求である。たとえば、メインディッシュと一緒に注文できるサラダやスープなどの単品類、食後に追加注文できるようなデザートやドリンク類などが代表として挙げられる。

そしてアップセルとは、顧客が注文をしようとしている商品の上位品(サイズが大きい・品質が高いなど、類似品の中でより単価の高いもの)の訴求となる。たとえばドリンクなどのサイズアップや、同じドリンクにトッピングを加えたような、より単価の高い商品への振替などだ。

客数アップや単価アップを促すツールとしてのPOPは、いわばお店の小さな営業マンである。それを見たり読んだりしたお客様が心を動かされて、さらに自店の商品に関心を持ってくれるのだ。

そう考えるとPOPは、ただ書いて置いておけばよいのではなく、その書き方や内容をよく吟味し、お客様の気持ちを後押しするような言葉の選び方が重要だ。
他店で心を動かされたPOPのキャッチフレーズなどを日頃からメモし、研究しておこう。

卓上POPの種類と訴求内容

卓上に置かれたPOPは、主たる注文を終えてメニューが手元からなくなった後でも、お客様の目に留まる位置に常駐する。スタッフ自らがおすすめに行かなくても、お客様が自然にその商品に興味を持ってくれる。
この場合、食後でも注文したくなるデザートやドリンク類、テイクアウト可能になるメニューなどのPOPが特に効果的だろう。
ここからは、スタッフの労力を割かずとも売上アップのためのクロスセルを行ってくれる、卓上POPについてさらに深掘りしていこう。

POPの種類

卓上POPの種類

  1. 三角POP
    厚紙を三角柱型に折って組み立てたもの。特に打ち出したい特別メニューの詳細や写真、お店のオリジナルメニューや限定メニューなどを、大きく、見やすく紹介することができる。
  2. テーブルテント
    厚紙を二つ折りにし、さらにテーブルへの接地面を底面として折り組み立てたもの。特におすすめのメニューや季節メニュー、新商品の案内やキャンペーン告知も効果的。
  3. スタンドPOP
    POP用のスタンドやスタンドクリップを使ったもの。メニューの少ない営業態ではこれをメニュー表の代用とする場合もある(例:ランチタイムのお品書きなど)。店頭物販品などの陳列アイテムに対しては、「SALE」や「○○%オフ」などの表記をする時などにも有効に活用できる。
  4. スイングPOP
    小さめのワンポイントを、スイングするように取り付けるためのPOPだ。空気や振動で動くため目に入りやすく、アイキャッチ効果は抜群。細かい紹介よりも、短い言葉や単語で訴求することをおすすめする。テーブルだけでなく、レジ周りにも使用することができる。

POPの効果を高めるコツ

さて、このように卓上POPだけでも多数存在する中で、どの種類を選択するのが適切なのだろうか。卓上POPを選ぶポイントとしては、まず店舗のテーブル周りの配置を確認し、設置されているコンディメント類(調味料や紙ナプキンなど)の使用に支障をきたさないことを確認しよう。
どんなに優れたPOPでも、テーブルが狭くなるなど使用感が悪い場合、目に入らない位置へとお客様の手で除けられてしまうおそれもある。

もしPOPを置くスペースが非常に少ないなら、いくつかの工夫が必要かもしれない。たとえば三角POPの場合、多少の設置スペースは必要であるものの広告できる面は多い。これを有効に活用するために、ナプキンスタンドと兼用するなどの方法が考えられる。また、メニューに挟むタイプのPOPを創作したり、壁面を利用したりすることも有効だろう。お客様のテーブルに置けない場合は、レジ周りにPOPを設置することも考えてみよう。

AIDMA(アイドマ)の法則

お客様の購買行動プロセスとして、AIDMAの法則というものが存在する。「Attention−Interest−Desire−Memory−Action」のプロセスの頭文字を取ったもので、現在、売りたい商品に対して顧客がどのステージにいるかによって、取るべきアプローチが変わってくるという考え方だ。たとえば、お客様のそれぞれのステージに応じて以下のような工夫をすることができる。

  • Attention(商品を知る)
    入り口のドア付近や外に設置できるPOPで、何を特に訴求しているお店なのかを告知する。まだオープンして間もないお店なら、何を売っているお店なのか、お店にどんな特徴があるのか、わかりやすく、見やすく訴求してみよう。
  • Interest(興味を持つ)
    視覚情報を中心に、インパクトのある言葉を選んで訴求する。「本日10%オフ」「できたて」「新鮮な○○仕入れました」など、お客様の興味を引きそうな言葉を選んで端的に表現してみよう。
  • Desire(購買欲求を持つ)
    おいしそうなメニュー写真とともに、そのメニューがイチ押しの理由や特徴などをわかりやすく表示する。食べたい、おいしそう、欲しい、と思わせるような魅力的な写真やキャッチフレーズを工夫してみよう。
  • Memory(記憶する)
    競合他社との比較と優位性、独自性などの魅力を伝える。他店にはないオリジナルメニューやサービスがあれば、その魅力を訴えられるようなPOPを作成してみよう。
  • Action(行動する・購入する)
    アフターサービスやリピート特典など、不安要素を取り除くサービスなどを中心にPOPに書いてみよう。アンケート記入や会員登録を促すPOPや、QRコード読み取り専用POPなどで、さらなるリピーターやファン作りを行っていこう。

デザインを工夫する

POPはデザインに工夫をすることで、さらに効果的な訴求力を高めることができる。
必須項目としては「商品写真・商品名・価格」が記載されていると、目を引きやすく注文を促すことが可能だ。
また、手描きのPOPは書いた人の人柄などが反映されやすく、店舗の雰囲気向上に一役買ってくれるだろう。

和食や居酒屋などでは、筆ペンで書かれた手描きPOPなどもとても目を引く存在だ。イラストやポップ書きが得意なスタッフがいれば、積極的にお願いして書いてもらい、お店のアピールに役立ててはどうだろうか。

自作でも、サービス利用でも

POPやメニュー表などの販促物は、店内で制作することで、人件費をほとんどかけずにお店やメニューの魅力をアピールすることができる。スタッフの人件費と比較すると、費用は非常に安価であり、テンプレートを作成することで作り替えも容易である。店舗独自に手描きのものを作成してもよいし、プロのPOP作成サービスを有効活用するのもよい。いずれも工夫次第で効果的な販促を行うことができるだろう。
店舗の状況と販促費用と相談しながら、適切なPOPを導入して売上アップにつなげよう。

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