悩み解決|経営 2019.01.17

キッチンカー、フードトラック…移動販売で開業するために必要なこと

キッチンカー、フードトラック…移動販売で開業するために必要なこと
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移動販売事業のメリットとは?
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フードトラックで開業するために必要なこと
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移動販売が活躍できる場所はココ!
目次
開業資金が少ないため、実店舗ではなく移動販売での開業を考えている方もいるだろう。また、2店舗目はフードトラックに挑戦したいと考えている飲食店オーナーもいるかもしれない。ここでは、フードトラック、キッチンカーで開業したいと考えている方や、移動販売事業で多店舗展開を検討している方に向けた情報をまとめてみた。メリットや準備、活躍できる場所なども紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

移動販売事業のメリットは?

街中で見かけることも増えたフードトラックだが、経営側にはいったいどのようなメリットがあるのだろうか。大きく分けて、低資金で開業できる販売場所が自由労働時間を自由に決められる、といった3点が挙げられる。もう少し詳しく見ていこう。

比較的低資金で開業可能

実店舗で飲食店を開業するとなると、とにかく費用がかかる。物件取得費用や内装工事・設備費用は、特に大きな資金が必要となる。そのほか、店が軌道に乗るまでに必要となる運転資金をはじめ、冷蔵庫などの什器、調理器具、食器、テーブルやイスなどの家具、それ以外に広告宣伝などの販促費も必要になるだろう。どうしても高額な初期費用が発生するのだ。

一方、移動販売であれば実店舗を持たないため、物件に関わる資金が必要ない。もちろん移動販売車を用意する費用は必要となるが、賃貸物件を借りるのに比べるとかなり安く抑えることができる。場合によっては移動販売車をレンタルで始めることも可能だ。また、調理器具も必要最低限で済み、家具も必要ない。実店舗を構えるのに比べると高額な保証金も必要なく、固定費となる家賃もかからない。さらに人件費も抑えられるというメリットがある。

販売場所を選べる

自由に販売場所を決められるのもメリットだ。実店舗を構えている場合だと、どうしても同じ場所で待つという受け身の営業になるが、フードトラックであれば攻めの営業が可能になる。

実店舗型の飲食店は何よりも立地が重要であり、お客様が来店してくれないことには売上も望めない。集客のためにチラシをポスティングしたり、グルメサイトを活用したりするなどプロモーションを行っても、お客様が来店してくれないこともある。

しかしフードトラックの場合は、お客様がいる場所にこちらから向かうことができる。人がたくさん集まる場所へ向かい、そこで商売を行えるのだ。しかも、売上があまり伸びなかったときは、別の場所へ移動するということも比較的簡単にできる。これは、店舗形態の飲食店では決して真似のできないことだ。

労働時間を自由に設定できる

移動販売事業の場合、お昼や夕飯時のみ、ウィークディだけなど、販売する時間や曜日を自由に設定できるメリットがある。また、11時から13時まではAエリア、16時から18時まではBエリア、週末はCエリア、ウィークディはDエリア、というような営業も可能になる。この自由度の高さは非常に魅力的といえる。

フードトラックのイメージ1

開業するために必要なこと

それでは実際に開業するにはどうすればいいのだろうか。ここでは、フードトラックで開業するために最低限必要な3つのことをご紹介しよう。

売るものと場所を決める

まず何をどのような形態で売るのかを決める必要がある。これがスタートだ。お弁当やサンドイッチ、スイーツ、コーヒーなど、選択肢は多くある。ここで注意してほしいのは、「食品移動自動車」だと車内では調理加工ができず、あらかじめ梱包したものしか売れないという点だ。「食品移動自動車」の許可しか取得していないのに車内で調理していると、発覚したときに許可の取り消しといった処分にあう可能性がある。そのため、まずは調理をしながら販売するのか、調理済みのものを販売するのかを最初に決めておこう。営業車内での調理加工をする場合は「食品営業自動車」の許可が必要になる。

そして、売る場所も事前に決める必要がある。基本的には人が多く集まりそうな場所になるだろうが、いくら人が集まりそうな場所でも、車を停めて営業できないところもあるため、必ず事前の確認が必要だ。また、自分がいいと思う場所は当然競合他社も同じことを考えているから、激戦地区となるのは必至。

出店方法や営業場所に不安がある場合は、フードトラックに特化したマッチングプラットフォーム『TLUNCH (トランチ)』を利用するのもひとつの手だ。『TLUNCH』は、日本最大級のフードトラック・プラットフォームで、ビルの「空きスペース」と、提携している「フードトラック」をマッチングしてくれるサービスだ。

移動販売車を用意する

フードトラックで開業するには、当然販売する車が必要になる。車を用意するには、大きく分けると新車での購入中古での購入、またはレンタルのどれかとなる。新車購入だと理想的な移動販売車が手に入るが、その分コストは高くなる。

中古だと、安く手に入るが必要な機能が備わっていない可能性がある。そのため、結局追加で費用がかかることも珍しくない。格安の中古を手に入れ、必要な機能を持たせるようにカスタマイズするのがおすすめだ。

レンタルは初期費用があまりかからないため、低リスクで開業できるメリットがある。デメリットとしては、ランニングコストが高くつくことだ。移動販売車のレンタルは、平日でも3~4万円程度かかるため、売上がない日はまるまる損してしまう。

開業許可を保健所で取得する

飲食店をオープンするには保健所で許可を取る必要があるが、フードトラックで開業するにも、保健所の開業許可が必要だ。開業許可の分類については管轄の保健所によって違いがある。

たとえば東京都の場合についてご紹介しよう。東京都における自動車営業の許可は、調理営業許可販売業許可の2種類に分類されている。
調理営業許可は、飲食店営業、喫茶店営業、菓子製造業がそれにあたる。これらの調理営業許可を取得する条件として、生ものは扱わない、営業車内での調理加工は小分け・盛り付け・加熱処理等の簡単なものに限ることが定められている。たとえばその場で作るクレープや簡単なサンドイッチなどの移動販売、コーヒーなどの飲料販売、などが該当する。

そして販売業許可は、食料品等販売業、乳類販売業、食肉販売業、魚介類販売業がそれにあたる。こちらの許可証においては、営業車内で取り扱う食品はあらかじめ包装されたものに限られおり、車内での調理加工は行うことはできない。たとえばサンドイッチやお弁当など、事前に加工されたものを仕入れて販売する場合はこれにあたる。

保健所での開業許可は自治体ごとに必要となるため、全国を移動しながら販売したい、という希望を抱いている場合、都道府県ごとに許可を取らなくてはならない。
また、販売するものによって線引きが難しい場合もあるので、売りたいものがどの分類に属するのか迷ったら、まずは保健所に相談してみることをおすすめする。

さらに、見落としがちな点として、仕込み場所についても別途営業許可が必要な場合がある。こちらについても同じく管轄の保健所に相談してみよう。

フードトラックのイメージ2

移動販売が活躍できる場所

フードトラックが活躍できる場所には、どのようなところがあるのだろうか。これは、普段見かけるフードトラックがどのような場所で商売をしているかを考えるとわかりやすい。ここでは、代表的な活躍できる場所をまとめてみた。

ランチ時のオフィス街

ランチタイムのオフィス街には、お昼ご飯を求める消費者がたくさんいる。そのため、お弁当や軽食を販売するフードトラックだと、それなりの売上が見込めるだろう。ただ、お昼時のオフィス街は激戦区であるのも事実だ。その中で売上を伸ばしていくためには、販売する商品のクオリティやサービスに工夫が求められる。お客様が行列を作るフードトラックには必ず理由がある。なぜこのお店が人気なのか、逆になぜこのお店には人が並ばないのか、開業前にじっくりと研究してみよう。

イベント会場

お祭りや音楽フェスといった、イベントが行われている会場もフードトラックが活躍できる場所のひとつ。お祭り気分で財布の紐が緩くなる消費者も増えることが見込めるので、営業場所としてはおすすめだ。出店をめざす地域で、1年を通してどのようなイベントがあるのか、どんな消費者が多く集まる傾向にあるのかなど、事前にチェックできることは全部やっておこう。

ただし、イベント会場で販売を行うときには、新たに許可が必要なケースが多い。その上、場所代がかかることがほとんどなので、それも踏まえた上で出店計画を立てる必要がある。
規模の大きなイベントだと、1日で数カ月分の利益を得ることも珍しくないため、ぜひ押さえておきたい。

また、イベントといっても、大小さまざまなものがある。大型のフェス・展示会など何万人もの集客が見込めるイベントだけでなく、ニッチなスポーツ大会や特殊な展示会会場前などは、客足がそれほどでも、逆に競合が少ない可能性がある。イベント会場での販売は、販売するものと集まる人のニーズが合致しているかどうかがポイントだ。

大型スーパー

大型スーパーの駐車場も、フードトラックで営業するにはもってこいの場所だ。絶えず人が出入りする場所なので、売上も期待できるだろう。ただ、大型スーパーの駐車場や空きスペースで営業するにも、お店側の許可が必要になる。勝手に営業してはいけないため、必ず事前に確認しておこう。

失敗しないために入念な準備を

フードトラックなら、立地や初期費用のことをあまり考えずに済むため、参入するハードルは低い。いきなり店舗型の飲食店を開業するのは不安、という方はまずフードトラックから始めてみるのもいいだろう。

ただし、収支計画や事業計画、入念な準備が必要であるという点は、実店舗を構える際と変わらない。ひとつのフードを提供するのにどのぐらいの時間がかかるのか、どのようなサービスを提供すれば競合に勝つことができるか、販促計画はどうするかなど、事前のリサーチやスケジューリングなどをしっかりと決めるようにしよう。
また、移動販売のフランチャイズ(FC)に加盟して、開業する方法もある。さまざまな業態の移動販売のフランチャイズが存在しているので、興味があれば比較検討してみよう。

『TLUNCH(トランチ)』

株式会社mellow

〒102-0083

東京都千代田区麹町3丁目2-9 麹町PREX2階

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