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人材の定着率の低さを解決! 離職率ほぼゼロを実現した人気店の“働き方改革”

人材の定着率の低さを解決! 離職率ほぼゼロを実現した人気店の“働き方改革”
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事例に学ぶ! 1日あたり3時間も短縮した“働き方改革”
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どのようなスタッフでもやりがいを持てる制度を導入
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社員の離職率ほぼゼロのすごい採用方法とは

「キツい」「忙しい」「休みがとれない」というイメージを持つ人が多い飲食業界は、人手不足が年々深刻化しています。そのような状況では、いかに人員の定着率を上げるかが飲食店の大事な課題です。そこで、“働き方改革”を行い、ES(従業員満足度)の向上に成功した会社の成功事例をご紹介します。

労働時間が3時間も短縮

“働き方改革”を行い、社員の労働時間の短縮に成功した会社に一歩一歩(東京・足立区、代表取締役・大谷順一氏)があります。一歩一歩は北千住に7店舗ドミナント戦略を行い、沖縄には2店舗展開。全9店舗合計142.5坪で総年商5億6千万円を売り上げる超繁盛店です。“働き方改革”を推進しようと決めたのは、社員には長く働いてもらったほうがホール力が上がるのはもちろん、欠員を補充する労力やコストをカットすることができるからだそうです。

ではその注目の取り組みを見てみましょう。ここでは、(1)仕事の棚卸 (2)「閉店30分後までに退勤」のルールづくり (3)メニューの絞り込みの3つの施策についてご紹介します。

(1)「仕事の棚卸」とは、各人が日々行っている仕事内容を細かく書き出し、その一つ一つの仕事について「本当に必要な作業なのか」「本人がやるべき仕事なのか」を検証し、改善する取り組みです。この取り組みにより、アルバイトに任せることができる仕事や仕事の進め方の改善策を把握できるようになりました。

(2)お店が閉店すると気が緩んでおしゃべりなどに時間を費やして結果、退勤時間が遅くなりがちですが、同社では「閉店30分後までに退勤」のルールを定めて意識改革をはかっています。閉店30分後までに退勤できるよう、締め作業の効率的なやり方を試行錯誤、そしてアルバイトのシフトを閉店後の時間まで延ばすことで締め作業の戦力を増やすことで社員が早く退勤できるようになりました。

(3)メニューの絞り込みは単に売れ数で判断するのではなく「手間がかかっているわりに売れていない商品」はどれかをチェック。そうした商品をメニューから外すことで仕込みなどの負担を減らしています。

このような細かい積み重ねも含め様々な取り組みで社員の労働時間を短縮。以前より1日3時間以上労働時間が短くなった社員も多いそうです。

将来のステップを“見える化”

「店長になって、ゆくゆくは独立したい」。飲食店で働くスタッフの中にはそうした野心を持っている人材が少なくないですが、一方で「店長にならずに一般社員として働き続けたい」という正反対のタイプもいます。そこで様々なタイプのスタッフにやりがいを持ってもらうために同社では「キャリアアップ制度」を新たに導入。「マネジメントキャリアアップ」「料理人キャリアアップ」「サーバーキャリアアップ」という職能ごとのキャリアアップ制度です。例えば、「マネジメントキャ¬リアアップ」では、全店舗の管理運営ができる独立支援候補の店長から一般社員まで6段階のキャリアを設定。より高いステップに進むことでどれくらい給与が上がるかが明確になるので、将来独立やマネージャーを目指す社員のモチベーションになっています。同時に、そこまで上を目指さない社員にとっても、勤続年数手当や住宅手当などが明確になっています。

キャリアアップ制度

離職率ゼロのすごい採用方法とは

こうした“働き方改革”により、ES(従業員満足度)が大幅にアップ。自信を持って職場を紹介できるので、スタッフやお客様からのツテで人材を確保できるようになりました。スタッフを紹介すると、社員で5万円、アルバイトで3万円の報奨金を出しています。求人広告の掲載料と同等程度になりますが、人員の定着率が上がり効率的です。沖縄のお店では、12人のアルバイト全員がスタッフからの紹介。「この1~2年、社員の離職が殆どありません」(大谷氏)。

同社では会社の将来を見据えた労働環境の改善で離職率を減らし、理念やビジョンを共有した人材の確保につながっています。この事例に学ぶべきことは多いでしょう。

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