2022-08-22
知って得するボランタリーチェーンの基礎知識と店舗事例2選
※2022年8月22日更新
近年はフランチャイズチェーンだけでなく、ボランタリーチェーンで展開する店舗も増えてきたが、ボランタリーチェーンがどういった形態なのかいまいち分からない方もいるのではないだろうか。
そこで本記事では、ボランタリーチェーンの基礎知識やフランチャイズとの違い、メリット・デメリットを徹底解説していく。
この記事を読むことでボランタリーチェーンの加盟を検討する上で役立つので、ぜひ最後まで読み進めてほしい。
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目次
ボランタリーチェーン(VC)とは

ボランタリーチェーン(Voluntary chain:任意連鎖店・自発的連鎖店)とは、同じ目的を持つ独立した複数の店舗が共同体として連携を図るフランチャイズチェーンに近い形態のことである。
日本初のボランタリーチェーンは、1923年に資生堂が始めた「資生堂化粧品連鎖店(チェーンストア制度)」であり、その後に多くの業界がそれに倣って、ボランタリーチェーンを取り入れ、現在に至る。
ボランタリーチェーンに加盟店として加入することで、他店舗との関係性が深くなるため、1人で店舗運営をするよりも仕入コストを安く抑えられるなど、得られるメリットが大きい。
ボランタリーチェーンにも本部が存在しているものの、この本部は複数の加盟店が共同で立ち上げたものであり、あくまでも情報共有の場として利用されている。
本部が加盟店に指示出しをすることはなく、ボランタリーチェーン加盟店は独自性を保ったまま店舗運営を行えるのも大きな特徴だ。
ボランタリーチェーンとフランチャイズの違い

ボランタリーチェーンは、フランチャイズチェーンと似た仕組みであるため、混同される場合もあるが、両社の特性は大きく異なる。
フランチャイズチェーンが加盟店に指示を出す本部が頂点に位置するのに対して、ボランタリーチェーンは共通の目的をもった加盟店が平等な関係で協力しあう仲間だ。
フランチャイズチェーンはブランド力がある状態で運営できる、本部からノウハウを教えてもらえるなどのメリットがあるものの、毎月のロイヤリティーの支払いや内装や扱う商品を自由に選べないなどのデメリットも目立つ。
その一方でボランタリーチェーンは、通常はロイヤリティーが発生しない、ロイヤリティがある場合でもフランチャイズチェーンよりも低額、売る商品や経営の方針などの自由度が高いといったメリットがある。
ボランタリーチェーンとフランチャイズチェーンのどちらも一長一短であると言えるため、どちらが向いているのかを十分に検討すると良いだろう。
フランチャイズチェーンでの開業を考えている方は、以下の記事を参考にして欲しい。
ボランタリーチェーンが注目されている3つの理由

ここまでボランタリーチェーンの基礎知識を説明したが、なぜ近年になって再びボランタリーチェーンが注目を集めているのだろうか。
この章では、ボランタリーチェーンへの加入で得られる主なメリットを紹介していくため、ぜひ参考にして欲しい。
仕入コストを削減できる
ボランタリーチェーン本部が各加盟店のために定期的に食材などをまとめて仕入れてくれるため、仕入コストの削減&利益率のアップが行える。
足の早い食材を個人店が大量に仕入れることは食品ロスの観点では厳しく、個人店で仕入れるよりも大きくコストダウンできるため、ボランタリーチェーンならではのメリットだと言える。
また大量ロットで注文する本部は、大口取引を行う優良な顧客として仕入業者から扱われるため、値下げ交渉も行いやすくなり、さらなる仕入コストの削減にもつながるだろう。
加盟店の個性を活かせる
本部が定めたマニュアルや方針などを守る必要があるフランチャイズチェーンと違って、ボランタリーチェーンはあくまでも独立事業者が集まった組織であるため、規則が比較的緩く、加盟店の裁量権が大きい。
オペレーションなどは全加盟店で統一されるものの、ボランタリーチェーンでは独自のメニューや商品、サービスを扱えるほか、外観・内観もオーナーの自由にできる。
ある程度の規則が設けられているため、個人店よりは自由度が下がるものの、フランチャイズチェーンよりも独自性を押し出せるのが特徴であり、仕入コスト削減などの恩恵を受けつつも、こだわりを活かしたい方に向いていると言えるだろう。
情報の共有で戦略的に動ける
ボランタリーチェーンは、フランチャイズチェーンよりも加盟店の横のつながりが強く、他店舗の経営戦略における成功事例や市場のトレンド、お客様のニーズなどを共有しあえるため、戦略的に動きやすい。
ボランタリーチェーン店によっては、POSレジによってクラウド上でお客様情報を全加盟店が把握している場合もあり、他店舗の売れ筋メニューを把握することで瞬時に自店舗でも反映できるため、スムーズに売上アップを図れる。
この情報共有によって、ボランタリーチェーンは自発的に地域のニーズに可能な限り応えていくことができるものの、フランチャイズチェーンの場合は本部の指示に従って行動しなければならないため、状況によっては地域のニーズに対応できないおそれもある。
ボランタリーチェーンの2つの注意点

ボランタリーチェーンには、前述したように独自の強みがあるものの、どのような方にでも推奨できる体制ではないため、加盟する前にデメリットも把握しておく必要がある。
この章ではボランタリーチェーンのデメリットを解説していくため、フランチャイズチェーンとどちらが自分に合っているのかを判断するためにもぜひ読み進めてほしい。
経営を自分たちで考える必要がある
ボランタリーチェーンは自由度が高い反面、フランチャイズチェーンのように長年にわたって蓄積されてきたノウハウをマニュアルとして提供してもらえないため、ある程度は自分たちで経営戦略を考えなければならない。
ボランタリーチェーンの強みに加盟店同士の情報共有があるものの、経営自体は自力でやっていく必要があるため、出店したばかりの経営ノウハウが足りていない状態では、上手くいかないおそれもある。
経営経験がない場合は本部からのアドバイスやマニュアルで対応できるフランチャイズチェーン、経営経験者で自力でも対応できる場合はボランタリーチェーンを選ぶと良いだろう。
ブランド力は0からスタート
某コンビニエンスストアなどの大手フランチャイズチェーンの場合は、すでに知名度が高いため、集客をしなくても、最初からある程度の売上を確保できるものの、ボランタリーチェーンは0からのスタートになってしまう。
ボランタリーチェーンでは、フランチャイズチェーンのようにブランド力に頼ることは一切できないため、集客によって自力で自店舗の認知度を高めていく必要がある。
飲食店における効果的な集客方法を知りたい方は、以下の記事を参考にして欲しい。
ボランタリーチェーンの事例2選

では、具体的にどの店舗がボランタリーチェーンとして展開しているのだろうか。
次にボランタリーチェーンとして成功している他社の事例を紹介していく。
例1:ポプラグループ
コンビニエンスストアとして有名な株式会社ポプラは広島県広島市に本社(本部)を置き、中国地方を中心に関東・近畿・四国・九州に店舗展開している。
「ポプラ弁当」は弁当にご飯が入っていない状態で店頭に並べられており、会計時に炊き立てのご飯を詰めてくれるというシステムである。
一般的なコンビニエンスストアでは惣菜類の製造から卸までを、他社に任せることが多いが、ポプラでは自社による製造、加盟店への卸、配送の一貫体制を採用しているのが特徴だ。
もともと夜間営業を行っていたため、ほかに任せられる業者がいなかったことからそのようなノウハウを持っており、このような自由度の高い経営はボランタリーチェーンの特徴とも言えるだろう。
例2:オールジャパンドラッグ
オールジャパンドラッグ(通称:AJDチェーンネットワーク)は、「いつの時代も繁栄を勝ちとる経営を実現するために共に知恵を出し合い行動するボランタリーチェーン」を掲げて、現在101社、5,602店舗で成り立っている。
かつて、大衆薬規制、消費者のクスリ離れなどの多くの課題に加えて、人件費や管理費の高騰に各店舗が悩まされていた。
こうした不安材料がたくさんある状況と厳しい経営状況のなかで、共通の目的を持った店舗が一致団結してAJDチェーンが誕生。
経営体質の改善、社員・従業員の教育問題、仕入れ・販売に関するノウハウ、商品動向、業態と市場に関する最新情報の入手や分析などは1店舗では難しいものであり、それらを同じ目的をもった店舗が共同で行っている。
最後に
ボランタリーチェーンは、経営の自由度が高く、仕入コストを削減できるなどのメリットがある一方で、経営を自力で行わなければならないなどのデメリットもある。
そのため、すぐに加盟するのではなく、フランチャイズチェーンとボランタリーチェーンのどちらが自店舗に適しているのかを十分に検討することが重要だ。
この記事を参考にメリットとデメリットを把握したうえで、ボランタリーチェーンに加盟する場合は最善と考えられる集客を日頃から徹底的に行っていくと良いだろう。
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