TOP  >  コラム  >  開店・運営  >  シェアキッチンの基礎知識と活用する飲食店が増えている背景

2022-08-26

シェアキッチンの基礎知識と活用する飲食店が増えている背景

シェアキッチン

気軽に飲食店の経営を始められるため、近年はシェアキッチンに注目が集まっているが、具体的にはどのようなメリットがあるのか分からず、利用しようにも一歩を踏み出せない方もいるのではないだろうか。

そこで本記事ではシェアキッチンの基礎知識やメリット、注意点などを説明していく。

この記事を読むことでシェアキッチンを検討する上で役立つので、ぜひ最後まで読み進めて欲しい。

目次

シェアキッチンとは

シェアキッチン

シェアキッチンとは、複数の飲食店が共同でレンタルするキッチンのことであり、冷凍庫やシンク、オーブンなど調理に必要な設備がある程度揃っており、飲食店の開業時に必要な設備導入費が一切発生しないため、開業資金を少しでも抑えたい方に人気のある施設だ。

時間制もしくは曜日ごとのレンタルでシェアキッチンが提供されていることが多いが、施設によって利用できる設備は異なるため、事前に必要な調理設備が揃っているかどうかを調べることが望ましい。

キッチン付きレンタルスペースに近い形態であるものの、キッチン付きレンタルスペースは営業許可を取得した設備を準備していないことが多く、料理教室などの開催は問題ないものの、食品をお客さまに販売することができないという特徴がある。

クラウドキッチンとの違い

シェアキッチンと似た形態にクラウドキッチンがあるが、どのような違いがあるのだろうか。

狭義ではシェアキッチンがイートインスペースがある施設で、クラウドキッチンがキッチンのみがある施設を指すものの、近年は両者が厳密に区別されることは少なくなっている。

シェアキッチンの利用者が増えている理由

デリバリー 配達風景

ここ最近になってシェアキッチンの利用者が急増している主な理由は、コロナ禍のテレワークや外出自粛によるフードデリバリー需要に伴って増えているゴーストレストランの存在だ。

ゴーストレストランとは、実店舗をもたずにフードデリバリーのみで営業する新たな形態の飲食店のことであり、注文が入ったメニューを調理する場としてシェアキッチンを借りている場合が多いため、シェアキッチンの利用者が増えている。

ゴーストレストランをさらに知りたい方は、以下の記事を参考にして欲しい。

参入が増え続けるゴーストレストランの基礎知識と開業手順

シェアキッチンの2つのメリット

COST

ここまでシェアキッチンの基礎知識を紹介したが、具体的にはどのようなメリットがあるのだろうか。

この章ではシェアキッチンのメリットを説明していくため、ぜひ読み進めてほしい。

コストを最小限に抑えられる

シェアキッチンは、通常は月額利用料金や初期費用、売上高の数%などを支払うことで毎月利用できるため、開業資金が足りない場合でも気軽に飲食店を経営できるのが最大の魅力だ。

一般的な広さの飲食店の場合は、内装工事費や設備導入費などを含めて平均1,000万円の開業資金が必要であり、自己資金だけでは賄うことが難しいため、ほとんどの方が融資を申請している。

融資で飲食店を立ち上げた後も失敗で撤退する場合は債務が残ってしまうが、シェアキッチンであればローコストで開業できるため、リスクも最小限に抑えられるだろう。

同業者との交流を図れる

シェアキッチンは複数の飲食店と共同で利用するため、同業者と横のつながりを深めることができるのも嬉しいポイントで、仲良くなることでお客様ニーズの把握や幅広い料理スキルの向上などを図れる。

また同じシェアキッチンを利用しているお客さまに自然に自店舗をアピールできるため、開業したばかりでもスタート時から集客しやすい傾向がある。

シェアキッチンの2つの注意点

DEMERIT

ゴーストレストランとして営業する飲食店が利用していることが多いシェアキッチンは、開業資金が少ない方にもメリットがあるが、利用の前にデメリットも十分に把握しておくことが重要だ。

シェアキッチンの利用を検討している方は、ぜひ参考にして欲しい。

利用できる時間が限定されている

シェアキッチンは複数の飲食店が共同で利用するという都合上、どうしても営業できる時間が制限されてしまうほか、営業時間が短いことで通常の飲食店よりも売上が期待できない傾向がある。

そのため、限られた時間でも効果的に売上確保できるように料理の品質向上はもちろん、フードデリバリープラットフォームでの集客にも可能な限りの力を入れなければならない。

一定の売上を確保できるようになり、さらに営業時間を増やしながら、売上アップを図りたい場合は実店舗の立ち上げを検討すると良いだろう。

スペースが限られているなど自由度が低い

シェアキッチンには、食材などが置ける共同スペースが用意されている場合があるものの、やはりスペースは限りがあるため、通常の飲食店と比べるとどうしても自由度が劣ってしまう。

多くの食材や備品を置いておくことは難しいほか、スペース以上に使用していたり、誤って別の飲食店が保管していた食材を使ってしまったりした場合はトラブルに発展してしまうため、ルールを厳守しなければならない。

最後に

シェアキッチンは開業資金を最小限に抑えて飲食店を立ち上げられるが、営業時間が限られているため、ゴーストレストランとしての経営、もしくは実店舗立ち上げまでの準備期間として活用することが望ましい。

利用できるシェアキッチンはゴーストレストランの出店に伴って増えているため、この記事を参考に開業資金が不足している方は検討してみると良いだろう。