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2022-06-03

参入が増え続けるゴーストレストランの基礎知識と開業手順

ゴーストレストランとは

2020年に発生した新型コロナウイルスの影響で需要が増え続けるフードデリバリーに応える形で、新しい形態のゴーストレストランに参入する飲食店が増え続けている。

しかし、中にはゴーストレストランにどのようなメリットがあるのか分からない飲食店のオーナーもいるのではないだろうか。

そこで本記事ではゴーストレストランの概要やメリット、開業までの流れを説明していく。

この記事を読むことでゴーストレストランの魅力が分かるため、ぜひ参考にして欲しい。

目次

ゴーストレストランとは?

デリバリーの受け渡し

ゴーストレストランとは、実店舗を持たずにデリバリーのみで料理を提供するレストランのことであり、実店舗がないためにゴーストレストランと名付けられた。

ニューヨーク発のレストランの経営方法だが、2020年に台頭した新型コロナウイルスによるフィジカルディスタンスや外出自粛、テレワークの影響でフードデリバリーの需要が急速に高まったことで、日本でもゴーストレストランが増えている。

ゴーストレストランは、デリバリーのみで料理を提供するため、調理場があれば、それだけで始めることが可能であり、共同で使うシェアキッチンや間借りしたキッチンを使って営業を行う形が一般的だ。

バーチャルレストランとの違い

ゴーストレストランと似た言葉にバーチャルレストランがあるが、両社の違いは何だろうか。

前述したようにゴーストレストランは、実店舗を持たずにデリバリーのみで料理を行う飲食店のことであるが、バーチャルレストランはすでに営業している通常の飲食店とは別にデリバリー専門の飲食店を運営することである。

同じキッチンを使って調理することで、新規店舗の設備や開業資金、新たな人材などのコストを最小限に抑えつつ、売上をさらに確保できるため、ゴーストレストランと並んでバーチャルレストランの人気も出てきている。

ゴーストレストランのメリット

ゴーストレストラン メリット

新型コロナウイルスの台頭によって需要が増えているフードデリバリーに伴い、支持を受けているゴーストレストランだが、取り組むことによって、どのようなメリットを期待できるのだろうか。

この章では、ゴーストレストランの主なメリットを説明していく。

開業資金・運転資金が安い

一般的な大きさの飲食店を開業する場合、設備や物件の確保などで1,000万円ほどの開業資金がかかるが、ゴーストレストランは100万円から開業可能と圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。

ゴーストレストランは、調理を行うキッチンさえあれば営業できるため、お客さんのための座席やレジ、接客を行うホールスタッフなどを確保する必要がなく、初めての飲食店開業でも気軽に取り組めるだろう。

売上が立地や天気に左右されない

飲食店の売上は立地が7割と言われており、立地が売上に直結すると言えるが、ゴーストレストランは、デリバリーのみで営業を行うため、通常の飲食店と違って、立地を最初から考えなくて良いという大きなメリットがある。

また雨や強風になると、通常の飲食店は来客数が減ってしまう傾向があるものの、デリバリーでお客様に料理を届けるゴーストレストランは天候による売上の低下は起こらないほか、むしろ悪天候の時の方が売上は伸びるだろう。

複数のジャンルに対応しやすい

実店舗を必要としないゴーストレストランの場合、1つのキッチンさえあれば営業できるため、通常の飲食店よりも気軽に複数のジャンルの料理を展開しやすい。

オーナーシェフが対応できる範囲であれば、別ブランドで多種多様なジャンルの料理を展開可能であり、売上を伸ばしつつ、幅広いターゲット層のお客様を集めやすいと言えるだろう。

ゴーストレストランのデメリット

ゴーストレストラン デメリット

多くの方に支持されているゴーストレストランだが、無視できないデメリットも複数あるため、メリットとデメリットを天秤にかけて開業を判断する必要がある。

この章では、ゴーストレストランが抱える主なデメリットを説明していく。

通常よりも集客に工夫が必要

実店舗がないゴーストレストランは、ターゲット層はフードデリバリーを頼むお客さまとなり、看板や店の外観で通りがかりに来店するということがないため、認知度を向上させるには工夫が必要だ。

また多くのゴーストレストランが開業している状況で、競合先が多いため、口コミやSNSでの情報発信なども多店舗と差別化しなければ、埋もれやすくなってしまう。

料理の質のみで勝負が必要

お客様は料理の味だけでなく、お店全体の雰囲気や店主・スタッフの人柄、立地などでリピーターになるかどうかを決めているが、実店舗がなく、店主・スタッフの人柄を伝えられないゴーストレストランでは必然的に料理の質のみで勝負することになる。

料理の味が普通の場合は、お客さまがすぐに競合先に流れてしまう傾向があるため、どうすれば料理を気に入ってもらえるかを工夫しなければならない。

売上がデリバリー代行業者に影響される

多くのゴーストレストランがデリバリー代行業者に料理の配達を依頼しているが、デリバリー業者の利用規約や手数料が何らかの原因で変わった場合、直ちに売上に大きな影響を及ぼしてしまう。

デリバリー代行業者を通さずに自分たちだけで独自のデリバリーサービスの展開や配達を行うことは現実的ではなく、多くの場合はデリバリー業者に依存する形となるため、あらかじめ利用規約や手数料の変更も視野に入れて経営戦略を練る必要がある。

ゴーストレストランを開業する3つの流れ

ゴーストレストランを始める流れ

ここまでゴーストレストランの基礎知識を紹介したが、日本ではまだ新しい形態の飲食店であるため、どのように開業すれば良いのか分からない方も中にはいるのではないだろうか。

そこでこの章では、ゴーストレストランを開業するまでの主な流れを説明していく。

資格の食品衛生責任者を取得する

ゴーストレストランだけに限らず、どのような形態でも飲食店の開業では、資格の食品衛生責任者が必須となるため、まずは取得しておこう。

食品衛生責任者とは、食品を扱う施設で1名以上の選定が必要不可欠な資格であり、食品衛生法に基づいた対応を行う。

各都道府県が開催する食品衛生協会の講習を修了することで取得でき、受講終了証と飲食店営業許可証を一緒に保健所に提出する必要がある。

物件を確保する

次にゴーストレストランとして調理を行うためのキッチンがある物件を確保しよう。

ゴーストレストランの物件として使われている場所は、共同で使うシェアキッチンやテイクアウト設備が整った飲食店の間借りであり、間借りをする場合は所有者のオーナーに直接、空き時間に使わせてもらえないか交渉する必要がある。

自宅での開業も不可能ではないものの、一般的な自宅のキッチンでは営業許可が下りないため、大規模な改装が必要となり、開業資金が大幅に増加してしまう。

デリバリー代行業者に登録する

物件を確保した後は、料理をお客さまに宅配するためにデリバリー代行業者に登録していこう。

デリバリー代行業者の登録には審査があるため、あらかじめ出店要件を満たしているのかを十分に確認してから、登録に進むと安心だ。

デリバリー代行業者への登録時と料理の配達時に手数料が発生するため、闇雲に登録するのではなく、少しでも有利に使えるように十分に比較しておくと良いだろう。

最後に

デリバリーの需要増加に伴って出店が増えているゴーストレストランは、開業資金・運営資金が安いなど、初めて飲食店を開業しようと思っている方にもおすすめな形態であり、スキルさえあれば、複数のジャンルの料理も展開できる。
ゴーストレストランのメリットとデメリットを把握したうえで、ゴーストレストランとして開業するかどうかを決めると良いだろう。