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2022-09-09

伝統的な行事のお月見が日本で広まった経緯と主なお供え物

お月見

日本では伝統的な風習として多くの方に愛されているお月見だが、お月見の日や由来を知らない方もいるのではないだろうか。

そこで本記事では、お月見の基礎知識や由来、お月見を行う満月の日、主なお供え物などを紹介していく。

この記事を読むことでお月見を盛り上げるヒントが分かるため、ぜひ最後まで読み進めてほしい。

目次

江戸時代から広く普及したお月見

うさぎ 月見

お月見とは、夜空に浮かぶ満月を眺める伝統的な風習であり、十五夜のお月見をイメージする方も多いだろう。

お月見もハロウィンやクリスマスのようにもとは外国の文化であり、貞観(859年~877年)の頃に中国から日本に伝わった。

当初は貴族の間で和歌を詠んだり、宴で楽しまれたりしていたが、江戸時代に庶民にも広く普及し、収穫祭や初穂祭の日として親しまれるようになって、現在に至る。

十五夜(中秋の名月・仲秋の名月)は旧暦で8月15日であり、新暦では9月15日に該当するものの、月の満ち欠けで月を決めていた旧暦と太陽の動きを基準にする新暦では1年の長さにズレがあるため、十五夜の日は毎年異なる。

新暦では9月中旬から10月上旬に十五夜が出る形となり、2022年の十五夜は9月10日(土)だ。

お月見うさぎの由来

うさぎ 餅つき

童話などで月に住むうさぎが餅つきをしていることが多く、お月見の時期になるとお月見うさぎをイメージした置物やお菓子が販売され始めるが、なぜ月とうさぎが関係するようになったのだろうか。

お月見うさぎの由来は、インドのお釈迦様の前世を描いた仏教説話であるジャータカ物語という説がある。

空腹に苦しむ老人を助けようとキツネ、サル、お釈迦様の前世であるうさぎが食べ物をもってこようとするが、食べ物を見つけられなかったうさぎが自分が食べ物になることを決心し、火の中に飛び込んで、絶命。

老人の正体であった帝釈天がその慈悲深い行動に感動し、うさぎの姿を月に描いたというストーリーだ。

うさぎが餅つきをしているのは、杵と臼で不老不死の薬をつくっていると中国では考えられているが、日本に広まった際に日本文化と交じり合ったという説や満月を意味する望月が転じて餅をつくようになったという説がある。

餅つきをしているうさぎは日本独自の文化であり、中東では吠えているライオン、イタリアでは大きなハサミを持つカニ、オランダでは悪行の報いとして月に幽閉された男性など国によって月の模様の考え方は異なる。

十五夜以外の2つの月見

ススキ 月

お月見はあくまでも満月を眺める風習であるため、十五夜以外にも十三夜や十日夜でのお月見も行われている。

この章では、十三夜や十日夜を解説していくため、ぜひ参考にしてほしい。

十三夜

十三夜とは、旧暦9月13日の満月のことであり、稲作を終えた地域が収穫を感謝する日本独自の文化で、秋の旬にちなんで豆名月や栗名月とも呼ばれるほか、十五夜の次に美しい満月であり、十五夜の後でやってくることから後の月とも呼称される場合がある。

日本では十五夜と十三夜の両方がお月見をする大切な日として広まっており、どちらか一方しか見ないことを片見月(片月見)と言い、縁起が悪いとされている。

もちろん、この十三夜も旧暦と新暦のズレが生じることで毎年変わり、2022年は10月8日(土)が十三夜の日だ。

十日夜(とおかんや)

十日夜とは、旧暦10月10日の満月のことであり、収穫を終えて、山に帰る田の神を送るための東日本の行事だ。

この日に行われるお月見はほかの満月のようにただ眺めるだけでなく、祭りの意味合いが非常に強く、地域によって内容は異なるが、藁を固く束ねた藁鉄砲を地面に強く叩きつけたり、ぼた餅を供えたりするなどの行事が行われている。

新暦では2022年の十日夜は11月3日(木)であるものの、十日夜は旧暦を新暦にあわせて1カ月ずらした日に行う地域が多いのが特徴だ。

お月見の代表的な3つのお供え物

お月見

お月見をモチーフにしたお供え物を店内に飾ったり、期間限定メニューで提供することで自店舗を盛り上げられる。

この章では、お月見の代表的なお供え物を紹介していくので、ぜひ参考にして欲しい。

月見団子

月見団子はお月見が伝来した中国の月餅が意識されており、満月を模ることで収穫の感謝のほか、幸福や健康などの願いが込められている。

十五夜にちなんで15個用意する場合が多いものの、12個や5個など地域によって、数は異なり、気にしていない方もいる。

ススキ

ススキは、月の神様の依り代や収穫の感謝を意味するほか、切り口が鋭いことから魔よけの意味合いも込められている。

本来のお月見では稲穂が使われていたが、次第に形が似たススキで代用されるようになり、現在に至る。

農作物

十五夜は別名「芋名月」とも呼ばれており、旬のさつまいもや里芋などのイモ類がお供え物として扱われることが多い。

ぶどうのツルは月との繋がりが強くなると考えられているものの、あくまでも収穫への感謝としてのお供え物であり、地域によって収穫時期などは異なるため、地域に応じた旬の野菜や果物で問題ないだろう。

最後に

日本の伝統的な風習であるお月見は現代も多くの人に親しまれているため、お月見を祝うイベントを開催することでお客さまに喜ばれるほか、日本マクドナルドが期間限定で販売するハンバーガーなどのように集客を行う上でも役立つ。

この記事を参考にお月見への理解を深めて、効果的な集客に取り組むと良いだろう。