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2021-05-25

[飲食業で自由に稼ぎたい方] コロナで注目のキッチンカー(移動販売)の 始め方は? 開業手順を徹底解説

キッチンカー

2015年から需要が高まっているキッチンカー。
キッチンカーは店舗開業と比べ、初期費用が安く開業までの時間を短縮することができる。
こうしたメリットを考えキッチンカーに興味を持った方が多いのではないだろうか?
しかしどのように始めればいいか分からない。
そこで今回はスムーズな開業に役立ててもらえるため、キッチンカーの開業手順について解説していく。

目次

キッチンカーの魅力

近年注目を集めるキッチンカーにはどのような魅力があるのだろうか。
以下はキッチンカーの魅力である。

  1. ①営業先を選択できる
  2. ②自由なライフスタイル
  3. ③初期費用・固定費用が安い
  4. ④コロナによる影響がない
  5. ⑤固定店舗を開業する際の準備ができる
  6. 営業先を選択できる

    営業先を自由に選択することができるというのはキッチンカーにしかない最大の魅力だ。固定店舗の場合、立地条件はかなりシビアな問題であるが、キッチンカーの場合、立地を気にする必要がない。売上が見込まれる場所を選び、営業することができるのだ。
    来店客を待つスタイルではなく、自ら出向いて営業することができるという点は大きな魅力だろう。

    初期費用・固定費用が安い

    費用を抑えることができるというのもキッチンカーの魅力だ。 固定店舗の場合、莫大な開業費用が必要となり、人件費や家賃など月々の固定費が痛い。
    しかし、キッチンカーの場合、大きな初期費用は販売車程度だろう。
    更に家賃は発生せず、人件費もほとんどかからない。初期費用だけでなく月々の固定費も抑えることができるのだ。

    費用面にやさしいという点は大きな魅力だ。

    自由なライフスタイル

    キッチンカーは自由なライフスタイルを実現する。営業時間や定休日に縛られることはない。
    「今月フル稼働して来月は営業せずゆっくり過ごそう」といった選択肢をつくることもできるのだ。
    固定店舗の場合、長期休暇を取るというのは厳しい問題である。なぜなら人件費や家賃、光熱費がかかるからだ。

    「営業したいときに営業し、休みたいときは休む」
    そんな夢のようなライフスタイルをキッチンカーは実現するのだ。
    固定費がほとんどかからないキッチンカーだからこそできるライフスタイルだろう。

    コロナによる影響がない

    新型コロナウイルスで大打撃を受けた飲食業界。
    固定店舗を持つ多くのオーナーは苦しい経営を余儀なくされているだろう。
    一方キッチンカーはどうだろうか?
    キッチンカーはテイクアウトを基本とした業態であるため、コロナの影響を受けない。
    3密を回避できる貴重な飲食業態として政府からも注目を集めた。
    今後コロナ以外の災害等があった際も重宝されるだろう。

    固定店舗を開業する際の準備ができる

    キッチンカーは固定店舗を開業するまでの準備期間としても優れている。
    先ほど話した通り、キッチンカーは月額費用が少ない。そのため、貯蓄しやすい環境だろう。
    また、ファン獲得にも効果的だ。
    固定店舗の準備期間にキッチンカーでの営業を行うことにより、事前に認知度を高めることができる。
    これまで固定店舗を開業するも、ファン獲得前につぶれてしまう店舗がどれほどあっただろうか。
    キッチンカーは固定店舗開業の基盤をつくるという意味でも魅力的な業態だ。

事前準備

キッチンカーを開業する前に考えなければいけないことがある。
それはコンセプトだ。
コンセプトがぼやけていると最低限売上をあげることができたとしてもその先はなかなか厳しいだろう。
リピーター・ファンをつくるという意味でも重要なことだ。
コンセプトが明確化すれば、料理はもちろんのこと車両選びも変わってくるだろう。

キッチンカーを入手しよう!

キッチンカー

キッチンカーの入手方法は複数ある。どの方法を選ぶかによって価格は大きく変わるため、貯蓄と相談しより自分にあった選択をするとよいだろう。
キッチンカーの入手方法は下記の4パターンに分けられる。

  1. ①自前の車をキッチンカー仕様に改造する
  2. ②中古でキッチンカーを購入する
  3. ③オーダーメイドで製作してもらう
  4. ④レンタルする

自前の車をキッチンカー仕様に改造する

とにかく初期費用を抑えて開業したいという方におすすめの方法だ。
多くの時間と労力を費やしてしまうが、ある程度工夫をすれば最も費用を抑えることができる。
しかし、保健所の審査を通すための改造を自分でやらないといけないため、事前に審査基準を頭に入れておかなければいけない。

中古でキッチンカーを購入する

キッチンカーの中古車の価格はピンキリ。安く購入できる場合もあれば新車とそこまで変わらない値段のものまである。
中古のキッチンカーを購入する最大のメリットは保健所の審査が通りやすいという点だ。
これまで保健所の審査が通っている車両のため、審査に有利だろう。
とはいえ、老朽化している部分の修繕はマストだ。

オーダーメイドで製作してもらう

ある程度開業資金が貯まっている方やデザインにこだわりがある方はオーダーメイドで製作をしてもらうのがおすすめだ。
他の入手方法よりも時間・費用はかかるが、自分が完全に納得するデザインのキッチンカーで営業をすることができる。長期的に見た場合、優れた選択肢だろう。
製作業者を探す際、これまでの実績や保健所の審査ポイントを熟知しているかどうかを加味して依頼しよう。

レンタルする

キッチンカーのレンタル相場は1日3万~5万円だ。
1日当たりの出費は大きいものの、最短で開業することができるため、今すぐ営業を始めたいという方におすすめ。
ビジネススタイルが確立するまではレンタルで営業し、ビジョンが決まり一定の売上を確保できると確信した際、キッチンカーを購入するという方法が堅実だ。

開業に必要な資格は?

キッチンカーはいきなり開業できるわけではない。開業するためには必要な手順・必要な資格が存在する。
開業に必要な資格は下記の2つだ。

  1. ①食品衛生責任者の資格
  2. ②保健所の営業許可証

それでは順に解説していこう。

食品衛生責任者の資格

キッチンカーといえども飲食店には変わりないため「食品衛生責任者」の資格を取らなければいけない。 食品衛生責任者は食品の製造・販売を行う際必要な資格であり、17歳以上であれば誰でも取得することが可能だ。
食品衛生責任者の資格を取るためには何か特別な試験があるというわけではなく、食品衛生責任者養成講習会を受講することで取得することができる。
保健所に営業許可の申請をする際必要となるため早いうちに取得しておこう。

保健所の営業許可証

移動販売車を入手しても、食品衛生責任者の資格を取ったとしても、保健所からの営業許可証がなければ開業することはできない。
営業許可証はキッチンカーを開業するための必要不可欠なものである。
営業許可証を入手するまでの流れは次章で解説する。

開業に必要な手続き

開業手続き

キッチンカーを開業するための手順は下記の通りだ。

  1. ①,事前相談
  2. ②,営業許可申請(各種書類の提出)
  3. ③,キッチンカーのチェックを受ける
  4. ④,営業許可証交付

保健所へ事前相談

保健所に申請を出せば必ず営業許可が降りるわけではない。審査基準を満たした上で初めて営業をすることができる。
事前相談の内容としては下記のような流れだ。

  1. ①お店に必要な許可を確認
  2. ②店舗が施設基準に適合しているか
  3. ③適合していない場合どう適合していくか

施設基準」とは飲食店営業許可や菓子製造業許可など、食品を扱う許可ごとに細かく店舗に必要な基準を定めているものをさす。 営業許可をより効率よく取得するため保健所との事前相談はとても大切だ。

営業許可申請(各種書類の提出)

営業許可を申請する際は人的資格と各種書類が必要となる。
下記は申請の際に必要となる書類だ。

  • ・営業許可申請証
  • ・営業設備の大要、配置図
  • ・営業の大要
  • ・仕込み場所の営業許可証写し
  • ・食品衛生責任者講習修了書
  • ・キッチンカーの車検証
  • ・登記事項証明書(法人の場合のみ)

また、営業申請をする際に1万~2万ほど手数料がかかるため注意が必要だ。
申請料は業態によって異なる。

キッチンカーの検査を受ける

保健所の職員と日程相談をしたうえでキッチンカーを保健所に持ち込み、施設検査を実施してもらう。
主に見られるポイントは下記の通り。

  • ・シンクは2曹あるか(一般的には2曹だが3曹必要な地域もあり)
  • ・給排水タンクの量
  • ・運転席と販売・調理スペースが区切られているか
  • ・収納スペースはあるか
  • ・換気扇は設置されているか
  • ・石鹸や消毒など衛生面をしっかり保てる準備ができているか

万が一指摘されてしまった場合は改善し再検査を受けなければいけない。

営業許可証の交付

営業許可証は審査に通ったら約1週間ほどで交付される。
交付は保健所の窓口でされるが、内容の説明を聞いて受領証に受け取り印を押すくらいのためそこまで時間を使わない。
営業許可証が交付されたら後はいつでも営業を行うことができる。

また、営業許可証は更新期間があるため、時がたったら忘れずに更新もしよう。一般的には5年の有効期限となっているが自治体により変わる場合もあるため注意が必要だ。

営業場所を探そう!

せっかく手続きを終え、営業を開始したとしても、人通りの全くない場所にいては意味がない。人通りが多く一定の売上が見込まれる場所を選ぼう。
開業準備の期間にオフィス街や大きな公園、大学構内など売上の見込める場所を事前に確認しておくとスムーズだ。
本章では売上が見込めるおすすめのスポットを紹介する

オフィス街

オフィス街に出店することによって一定のランチ収入が見込まれる。
少し前まで新型コロナウイルスによってオフィス街は静かになっていたが今はほぼ日常に戻りつつあるため需要があるだろう。
忙しく外食することが多いビジネスパーソンに向け、身体に優しい食べ物を提供のもいいかもしれない。

野外フェスなどで出店

こういったイベントごとはお財布のひもが緩くだろう。そのため人が多いイベント事は販売するにはうってつけの場だ。 ただ、野外フェスなどのイベントごとに頼るのは危険。イベントは毎日のようにあるわけでもなく、天候によって中止してしまうこともあるからである。

大型団地やマンション

新型コロナウイルスを経て団地での販売が大きな注目を集めている。
コロナウイルスピークの巣籠り期はオフィス街、イベント会場での売上が低迷した。その反面団地、マンション前での需要が高まった。

自宅に籠る人へのアプローチが効いたということだ。
また、団地やマンションには小さな子供も多く売上が見込める。小さな子供が好きそうなポテトやクレープ等を販売すれば効果的だろう。

まとめ

今回はキッチンカーを始める手順について解説した。
キッチンカー選びや保健所での審査、提出書類の多さを見るとなかなか大変そうに感じる。
ただ、店舗開業と比べたら短期間で開業することができ、費用も安い。さらに万が一のことがあってもリスクを回避することができるのだ。

費用を抑えて飲食店を開業したいという人やリスクを恐れて店舗開業を始められないという人は上記の手順を踏んで開業してみることをおすすめする。