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流行必至のクラフトジンに注目!ハイボールに続くキラーメニューを作ろう

流行必至のクラフトジンに注目!ハイボールに続くキラーメニューを作ろう
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流行のドリンクメニュー誕生の背景
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流行必死のドリンク、クラフトジンとは?
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国産クラフトジン紹介とキラーメニューの作り方

目玉となるメニューの有無は集客に大きく影響するため、多くの飲食店が魅力的な料理で集客を図っている。一方で、ドリンクメニューをおろそかにしてしまっている飲食店があるのも事実。
ドリンクは、流行を取り入れれば十分集客が期待できる目玉メニューへと変貌する。今回はハイボールに続くキラーメニューとなりそうな、じわじわと人気上昇中の「クラフトジン」についてご紹介!

ドリンクのキラーメニュー

キラーメニューとは、端的に言えば店舗のウリとなる商品のこと。キラーメニューがあれば他店との差別化を図ることができ、アピールしやすくなる。
また、店舗のおすすめポイントが明確になるため、口コミの効果も期待できる。現在、ドリンクのキラーメニューとして有名なのが、ハイボールクラフトビールである。

たとえばハイボールは、こだわりのハイボールが飲みたいという来店動機の高まりから、専門店が登場するほどのブームとなった経緯がある。
こうした流行もうまく取り入れたキラーメニューを導入することで、飲食店が得られるメリットは大きい。

実際にハイボール専門店はメディアで特集が組まれたり、さまざまな情報媒体に取り上げられたりして、一世を風靡した。まずはハイボールとクラフトビールが、どのような背景から流行したのかを確認していこう。

人気のドリンクメニューのイメージ

ハイボール

ウイスキーの炭酸割りであるハイボールは「安く飲みやすくオシャレ」だとして、1950年代にかけて親しまれていた。そして、2008年頃から再び注目されブームとなっている。

ブームを仕掛けたのは、ウイスキーメーカーであるサントリーだ。「年配者のお酒」「食後酒」というイメージで売上が低迷していたウイスキーを「若い世代や女性も飲みやすい食中酒」であるハイボールへ転換しようと考えたのだ。

そこで注力したのが消費者生成メディア(CGM)への地道なプロモーション戦略と、飲食店への専用サーバー設置といったチャネル戦略だった。食中酒としての競合商品であるビールよりも利益率が高く、酎ハイよりも単価の高いハイボールの導入は飲食店側にとってもメリットが大きかったため、消費者とともにハイボールブームを牽引した。

クラフトビール

2000年代前半から、小規模な醸造所が造る多種多様なビール(クラフトビール)がアメリカで人気を集め始めた。その影響を受けてクラフトビールが輸入され始めたのが2010年前後だ。

大手メーカーが発売するビールはどれも同じ系統で画一的な面があった。そこに個性が強く珍しさのあるクラフトビールが登場し、新鮮味をもって世間に受け入れられた。
「話のタネになる」クラフトビールは飲食店と相性が良く、こだわりの品ぞろえは他店との差別化を容易にする

90年代後半の地ビールブーム終息後も、地道に生産を続けた国産メーカーが供給を支えたことも含め、さまざまな要因が噛み合ってクラフトビールブームが定着した。

クラフトジンとは?

ハイボールやクラフトビールに次いでドリンクのブームとなるのが、「クラフトジン」だと言われている。
ロンドンで人気に火がつき、ヨーロッパ、そして世界へと広まったブームは着実に日本にも押し寄せてきている。

ちなみに、クラフトには「小規模な生産者がこだわりをもって作った」という意味がある。解釈が国によって異なるため、ここでクラフトジンの定義と特徴について確認しよう。

クラフトジンの定義と特徴

クラフトジンは、小規模生産者によって生産される個性に富んだジンのことだ。

ジンはボタニカル(草根木皮)と呼ばれるハーブやスパイスで香りづけされたオランダ発祥の蒸留酒だが、ボタニカルとしてジュニパーベリー(セイヨウネズ)を使用し、アルコール度数が37.5%以上であること以外に明確な定義はない。原料も大麦、ライ麦、ジャガイモなどさまざまだ。

流行のきっかけは2008年に誕生したドイツの「モンキー47」と、2009年イギリスで誕生した「シップスミス」だろう。それまでのジンとは異なった個性豊かな味わいがブームに火をつけ、その土地ならではの特産品を使った高級クラフトジンが誕生していった。
この多様性と個性こそが、クラフトジンの最大の特徴だ。

クラフトジンを使ったキラーメニュー

クラフトビールのように種類が多いクラフトジンは、そのチョイスによって差別化を図りやすいというメリットがある。
また、炭酸水で割るなど食中酒に適したカクテルを作りやすいといった点でも飲食店と相性が良い。

蒸留酒であるため賞味期限がなく保管が容易なことも導入を後押ししてくれる。
ここで、クラフトジンを使用してどのようなキラーメニューが考えられるのかを、おすすめのクラフトジンとともに紹介しよう

ドリンクメニュー開発のイメージ

注目の国産クラフトジン

自由度の高さが生産者の創作意欲を刺激するクラフトジンだが、日本でも個性的なクラフトジンを造る生産者が増えてきている。
その中から注目の国産クラフトジンを紹介しよう。

季の美 京都ドライジン

季の美 京都ドライジン

出典:季の美 京都ドライジン - The Kyoto Distillery
https://kyotodistillery.jp/

日本初のジン専門蒸留所「京都蒸留所」が造る京都のエッセンスあふれた透明感あるクラフトジン。ジュニパーベリーの効いた伝統的なジンに「和」のテイストを加えた味わいが楽しめる。

ボタニカル:計11種(ジュニパーベリー、オリス、ヒノキ、柚子、レモン、緑茶(玉露)、生姜、赤しそ、笹の葉、山椒の実、木の芽)

ROKU

ROKU

出典:ジャパニーズクラフトジン ROKU GIN<六ジン(ロクジン)|サントリー
http://suntory.jp/rokugin/

小規模生産者ではないが、サントリースピリッツ社がジムビームなどで有名なビームサントリー社と共同開発し、日本らしさを追究したクラフトジンだ。
日本ならではのボタニカルは旬の季節に収穫する。そのこだわりが、繊細で奥行きのある味わいを演出している。

ボタニカル:日本ならではの6種(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)と伝統的な8種(ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピール)

和美人

和美人

出典:ジャパニーズ・ジン/Japanese GIN 和美人| 本坊酒造株式会社
https://www.hombo.co.jp/item/liqueur_spirits/wabijin/

焼酎やウイスキー造りで知られる本坊酒造が造る、鹿児島の伝統技術と自然を表現した麹仕込みのジンだ。
複数の柑橘系が織りなすフレーバーはジャパニーズジンと呼ぶにふさわしい出来栄えである。

ボタニカル:10種(ジュニパーベリー、金柑、柚子、緑茶、レモン、辺塚橙、けせん、月桃、紫蘇、生姜)

やっぱりジントニックが一番!?

クラフトジンの特長は、その個性の多種多様さにある。
そのため、飲み比べやすくするなど、お客様にクラフトジンの違いを楽しんでもらえる提供方法がリピート客や口コミ客の獲得につながっていくだろう。

そして、味の微妙な違いから生じる驚きは話題となり、来店意欲をかきたてるはずだ。話題性の獲得や人から人への広がりは、ハイボールやクラフトビールの流行でも実際に重要な要素であったことを考えると、シンプルな飲み方が好ましい

ストレートやロックもいいが、飲食店と相性の良い食中酒として楽しんでもらうには、何かで割ってアルコール度数を下げる必要がある。

ジンベースのカクテルイメージ

そこで、ジンを使ったもっともシンプルなカクテルである「ジントニック」をおすすめしたい。
トニックウォーターは炭酸水に香料エキスと糖分を加えたものだが、クオリティの高いものが増えてきていて、デリケートなクラフトジンのフレーバーもしっかりと楽しめる。
グラスにジンと氷を入れ、ジン:トニックウォーター=1:3の比率で割る。使用するトニックウォーターは、香料を抑えたピュアな味わいのものが望ましい。

トニックウォーターの半量をソーダに変え、ジンソニックとしてもいい。半量が無糖のソーダへ変わることでさらに口当たりがすっきりし、より食事と合いやすくなるだろう。
また、トニックの甘味が気になる人のために、ソーダだけで割ったジンリッキーも用意しておきたい。ジントニックやジンソニック、ジンリッキーは認知度も高いため、キラーメニューとして活躍するはずだ。

ウリとなるドリンクメニューを作ろう

料理メニューでは流行の食材を取り入れるなど工夫をこらす飲食店が多いが、どうしてもドリンクまでは手が回らないといったケースが多々見られる。しかしそこで留まるのではなく、もう一歩先へ踏み込んでほしい。
ドリンクのオーダーを増やせば、客単価の向上も期待できる

ハイボールとクラフトビールが流行した背景から、キラーメニューに重要な要素は「食中酒として飲みやすい」「話題性があり、人から人への広がりが期待できる」という点にあると言える。
これらを意識したキラーメニューとして、日本でも流行必至のクラフトジンを取り入れてみてはいかがだろうか。

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