悩み解決|経営 2019.02.18

開業資金をクラウドファンディングで調達!|事例・プラットフォーム紹介

開業資金をクラウドファンディングで調達!|事例・プラットフォーム紹介
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クラウドファンディングとは? 種類紹介
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クラウドファンディングのメリット
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成功事例とプラットフォーム6選比較
目次
飲食店を始めるとき、必要となるのが開業資金だ。これまでは自分で貯金をしたり、金融機関から融資を受けたりすることが常識だったが、最近ではクラウドファンディングを使う事例も増えている。この記事ではクラウドファンディングの基本や成功事例、飲食店向きのプラットフォームを厳選して紹介しよう。飲食店の開業予定者や、多店舗展開を考えているオーナーはぜひ参考にしてほしい。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングの語源は、群衆を意味する「Crowd」と、資金調達を意味する「Funding」の掛け合わせで、広く一般の人から資金を集める手法である。これまでも仲間内や近隣の人から少額の資金を集める手法は存在したが、クラウドファンディングはインターネットを使って、不特定多数の人に広くアプローチできることが特徴だ。

プロジェクトとリターン

通常の資金調達では、借りたお金に利子を付けて返済をする。しかしクラウドファンディングではこうした投資型だけでなく、特定のサービスやグッズを返礼品として用意する形をとっているものが非常に多い。
具体的には、自分がやりたいことをプロジェクトとして公開し、そこに金額とセットでリターン品を案内する。たとえば3,000円の募金でサンキューカードのお返し、10,000円の募金でTシャツをお返し、などだ。

クラウドソーシングのイメージ画像

プロジェクトの種類

一口にクラウドファンディングと言っても、そこにはいくつかのタイプがある。順番に見ていこう。

寄付型

寄付型のクラウドファンディングは、文字通り一般的に行われている寄付活動の場をネットに移したタイプになる。ただし、ざっくりとした「被災地へのお見舞い」などではなく、発起者が関わる具体的なプロジェクトへの募金となる。寄付タイプでは物品などではなく、活動の報告やサンキューカードなどがリターンになる。

購入型

購入型のクラウドファンディングは、実際に提供される物品やサービスがリターンとして提供される。たとえば「独創的な自転車を作りたい。そのための資金を支援してくれたら、完成した自転車を送ります」という具合だ。一種の予約販売型とも言えるだろう。
購入型では目標額に達しなかった場合にお金を返すAll or Nothing方式と、そのまま受け取るAll-In方式という2種類がある。たとえば上記の場合、資金不足で自転車が作れないと出資者は丸損するが、All or Nothing方式ならお金が返ってくる。それに対しAll-In方式は、たとえば既に作ることは決まっていて、集まった金額に応じて改良をしたり宣伝広告費に使ったりするなど、目標額以下でも融通がきく場合などに適用される。

投資型

投資型のクラウドファンディングは、大きく分けてファンド投資型株式投資型があり、いずれも分配金という形でリターンがまかなわれる
ファンド投資型では投資先の業績が良ければ分配金が受け取れるが、そうでない場合は元本割れになってしまう危険性もある。株式投資型は未上場の企業の株に投資でき、リターンはその企業の株になる。その企業が上場したり買収を受けたりすると、より大きなリターンが受け取れる。

融資型

融資型のクラウドファンディングは、集めた事業者がその資金を他の企業に融資し、そこで得た利息を支援者にリターンする。投資型と違い、あらかじめリターンされる金額が確認できるのが特徴だ。

飲食店開業に向いている購入型プロジェクト

いくつかあるタイプの中でも、特に飲食店の開業に向いているのが、購入型のプロジェクトだろう。具体例は後述するが、この購入型のクラウドファンディングで成功を収めた飲食店は多くある。他のタイプに比べて、リターンの形態が飲食店にマッチしているのがその大きな理由だろう。

資金調達のイメージ画像

クラウドファンディングのメリット

飲食店が、購入型クラウドファンディングを使うメリットはいくつもある。まず自分の立てたプロジェクトに賛同してお金を払ってくれた時点で、その人はもう新しくできるお店のファンであり、限りなく顧客に近い存在になっている。開業したら高確率で来店してくれるだろう。さらに、お店を支援していることや、お店の情報をSNSなどで拡散してくれるかもしれない。また、お店にかける情熱やメニューをネット上で公開していることで、取材の申し込みなども期待できる。

成功事例に学ぶ

では、実際に飲食店がクラウドファンディングで資金を集めた例を紹介しよう。

プロジェクト①:ひみつきち&BAR「PATERS」

『 BAR × ひみつきち 』を作りたい! - CAMPFIRE
出典:『 BAR × ひみつきち 』を作りたい! - CAMPFIRE
ひみつきち&BAR「PATERS」では、お店へのファン作りを狙って「改装工事を手伝える権利」や「1日店長になれる権利」などをリターンとして用意。結果、120万円の目標額に対し、271人から241万9,000円の資金を獲得した。広告宣伝費を一切かけずに開店を果たした好例である。

プロジェクト②:馬肉専門「Roast horse」

馬肉専門「Roast horse」
日本一の馬肉専門店で、石釜で焼いた最高のローストホースを食べさせたい! | クラウドファンディング - Makuake(マクアケ)
「日本一の馬肉専門店で、石釜で焼いた最高のローストホースを食べさせたい!」をキャッチフレーズにプロジェクトを展開。目標額324万円に対し、506人から600万円を超える資金を獲得した。同店は石釜にこだわりを持ち、設置代金に相当する金額をピンポイントで募集。オープンから1年間は、「支援者とその紹介者のみ」の営業にするという極めて思い切った行動に出て、支援するメリットを強く打ち出している。

プロジェクト③:居酒屋「魚谷屋」

居酒屋「魚谷屋」
『宮城漁師酒場魚谷屋』 応援団を大募集!! - CAMPFIRE 
東日本大震災からの復興や、人とのつながりを目指してクラウドファンディングに挑んだのが「魚谷屋」だ。店主は4年間に亘り宮城県でボランティアに携わり、その素晴らしさをたくさんの方に知ってもらうためにクラウドファンディングを実施、都内での居酒屋開業を果たした。募集期間中はスタッフが交代でSNSに投稿し、最終的に329人から500万円近くを集める成功を収めた。

最適なプラットフォーム選び|6選比較

では最後に、飲食店におすすめしたいクラウドファンディングの事業者を紹介しよう。

日本で初めて飲食業界に特化したプラットフォームで、お店の優先予約や割引、パーティーの招待券などを提供しやすいよう整えられているのが特徴だ。

サービス開始
手数料
プロジェクトの種類
2015年3月
20%
All or Nothing方式



インターネット広告の大手であるサイバーエージェントが運営するプラットフォームで、宣伝力が高いため、より告知効果が期待できる。

サービス開始
手数料
プロジェクトの種類
2013年8月
20% 
All or Nothing方式、All In型



日本で最初のクラウドファンディングサービスで、プロジェクトを成功させるノウハウやサポート体制が充実している。

サービス開始
手数料
プロジェクトの種類
2011年3月
12%(シンプルプラン)、17%(フルサポートプラン)
All or Nothing方式



国内で最大の支援者数と掲載数を誇る。また連携サービスを使って、スマホケースやTシャツなどのオリジナルグッズを作り、リターンとして採用することも可能だ。

サービス開始
手数料
プロジェクトの種類
2011年6月
12%
All or Nothing方式、All In 方式



ツタヤグループが運営。全国の店舗と連動して、資金調達に留まらない総合的な支援を提供している。プロジェクトの成功率が89%と高いことが特徴だ。

サービス開始
手数料
プロジェクトの種類
2013年4月
20%(サポートプラン)、9%(スタンダードプラン)、12%(共同運用プラン)
All or Nothing方式



地域に特化したクラウドファンディングで、国内のトップの掲載数や閲覧数を誇っている。地域を基盤にする飲食店とは相性も良いだろう。

サービス開始
手数料
プロジェクトの種類
2012年6月
20%
All or Nothing方式、All In 方式


成功のためのサポートサービス

クラウドファンディングのプラットフォームは数が多いので、自分の状況にあった所を探すことが重要になる。また紹介した事例を見ても分かるように、プロジェクトの見せ方やリターンのアイデア、募集中の広報活動も成否を分ける決め手になる。
もし自分で全部やるのが難しいと判断した場合は、コンサルティングサービスを使う手もある。たとえばレストラン専門のクラウドファンディングサポートの「MAKESTORY」では、コンセプトの作成、目標金額やリターンの設計、募集ページのライティングまでワンストップで対応してくれる。クラウドファンディングの実施も含めて、検討してみてはいかがだろうか。

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